冷え症を改善する温灸

皆様、こんにちは。

 

ひよこ店長こと、島原です。

 

最近、肌寒い日が続いていますが、身体が冷えてきていないでしょうか。

今年の冬はかなり寒いという事で特に冷え対策が大切になります。

今日は冷え対策として温灸のご紹介をしていきたいと思います。

 

冷えると何故良くないのか?

まずは冷えが何故良くないのかをまとめていきたいと思います。

「風邪は万病の元」といいます。

この風邪とはいわゆる「カゼ」ではなく「ふうじゃ」と呼びます。

 

風にあたり身体が冷えるとあらゆる病気の元になるということを言った言葉です。

 

このように冷えがあると病気になりやすいことは、大昔から言われていました。

 

身体が冷えると免疫力が下がる

さて、冷えが万病の元というのはなぜかというと、まず考えられるのが免疫力の低下です。

体温が一度下がると免疫力が30%ダウンすると言われます。

免疫は身体の外から入ってくる細菌やウィルスをやっつける働きとともに、体の中で出来た老廃物を除去する働きがあります。

 

簡単に免疫力が下がるとどうなるかというと、私はいつもたとえで川を考えて下さいといいます。

川で、浄化する能力が高いところであれば清流のようにキレイに流れていきます。

しかし川の中にゴミが増えてきたうえに浄化する力が弱くなれば、川はどんどん濁っていき腐敗し、悪臭を放っていきます。

どちらが健康的に見えるでしょうか。

 

もちろん清流のようにキレイな流れが出来たほうが良いですよね。

ここでいう川とは体の中の血管であり、リンパであり、組織液、細胞質のことです。

浄化する力が免疫力です。

 

免疫を働かせる為に必要な体温

では、免疫力を高めるにはどうすればいいのかというと、今回のテーマでもある身体を温めるということです。

カゼをひくと、体温が高くなりますよね。

これは体温を上げる事で免疫の働きやすい環境を作り、外から入ってきた細菌やウィルスを早急に撃退するという意味があります。

 

しかし、最近では平熱が35度台という方も多くおられます。

理想の平熱は36.5度と言われます。

これから体温が下がっていくとその分だけ、免疫の働きが悪くなっていくのです。

 

免疫には酵素も関係している

免疫には実は酵素も関係しています。

例えば有名な物としては、鼻水に含まれるリゾチームです。

これはタンパク質分解酵素で外から来る細菌などを溶かす働きがあります。

 

また酵素は細胞の中でも働き、古くなったタンパク質や器官、酵素などを分解し再利用する働きがあります。

この酵素も体温がとても大事で、体温が下がることで働きがガクッと下がってしまいます。

 

冷えると活性酸素が増えやすい

以前も触れた活性酸素ですが、冷えると活性酸素が増えやすくなります。

これはも活性酸素を出す物の大きな物がミトコンドリアがあります。

ミトコンドリアは体の中でエネルギーを作り出し、様々な生命反応を支えるのに大切な働きがあります。このエネルギーを作る時に副産物として活性酸素が出てきてしますのです。

ですが、活性酸素はSODという酵素の働きで無毒化されるような対策が体の中では用意されています。

 

問題は冷えがあると、酵素の働きが悪くなるのでSODの働きも下がる傾向にあります。

また細胞内にあるミトコンドリアも古くなるとエネルギーは作る力が下がり、逆に活性酸素が出来やすくなるといわれています。

 

冷えは不妊にも影響する

冷えは免疫力が下がり、感染症や老廃物が溜まるだけでなく、それから不妊になりやすい体になると言われています。

 

身体が冷えるとまず生命維持をするために体は最も大切な心臓や脳へ血流を集中させるように働きます。

そうすると末梢の血液循環が悪くなっていきます。

子宮や卵巣も自分の生命を保つ上では順位は低いので、体が冷えることで循環が悪くなります。

 

これにより血流に運ばれて働くホルモンの働きが悪くなり、卵子や子宮内膜のに悪影響を与えることになります。

 

生理の時に塊が出る方は要注意

生理の時に一緒に塊が出ている人は身体が冷えている証拠ともいえます。

 

これは普通内膜は膜ですので塊として子宮の中に存在します。

しかしなぜ血液と一緒に液状になって出てくるのでしょうか。

この答えは酵素にあります。

 

酵素の働きで、内膜は分解され、液状になって出てきます。

前にもふれましたが、酵素は温度によってその働きが大きく変わります。

体温が下がると酵素の働きが悪くなり内膜が分解されないままになると塊として出てきてしまうのです。

 

冷え対策として有効な温灸

冷え性対策として有効な手段として温灸をおススメしています。

温灸の良いところはお灸のように強い熱さはなく気持ちいと感じる程度の温度になるというところです。

 

熱いのが苦手な方でも安心してできるのが人気です。

 

また温灸は熱が出る口が幅が広いため、ツボが分からない方でも大体の場所におけばいいので鍼灸師でなくても使いやすくなっています。

 

温灸の遠赤外線の力

温灸ののいいところは遠赤外線が出ているというところです。

遠赤外線の働きは、リラックス効果と、身体からの放熱を抑えるということです。

 

リラックス効果で気持ちが落ち着き、放熱を抑える効果で熱がしっかりと中まで浸透していきます。

この効果で温灸が終わった後も体がリラックスして、ポカポカした感じがしばらく続いていきます。

 

ホッカイロや湯たんぽなどで温めた時とは違う温かさが残るのが特徴です。

 

温めると良いツボ

冷え症でも体質によって体を温める場所は変わってきますが、代表的なツボをご紹介していきたいと思います。

 

三陰交

場所・・・足の内くるぶしから指4本分上がったところ。

効能:胃腸の機能を高めて水の代謝を上げ余分な水を出す。

三陰交は女三里とも言われ女性にはとてもよいと言われるツボです。

子宝の方は高温期には入ると子宮を動かす働きがあるのであまり触らない方がよいです。

しかし妊娠して安定期に入ると三陰交を温めると安産になると言われるので、切迫流産などの危険がない場合は温めると良いと思います。

 

大椎

場所・・・頸椎で首を前に倒したときに一番出るところ

効能:感染症を抑える。

大椎は陽経が集まるところで、ここを温めるだけで全身が温まると言われる場所。

マフラーでも首に巻くだけで温かさが全然違うのと同じで、首元の温度が変わると体がその温度に調節してく働きがある。

また風門などのような風邪が入ってくる場所も近く、定喘と言われる咳止めのツボがあり、風のひき初めに大椎を温めるとカゼの症状が治まります。

 

命門

場所:腰椎でお臍の裏の高さ。

効能:陽の気を補い、腎の機能を高める。

命門は腎と関係があるというツボで、子宝ではよく使われるツボ。

命門の意味は、基本的な生命力や生殖機能という意味の言葉で、その名前の付いたツボなので、多くの人にお勧めのツボ。

腎の中には腎臓の働きだけでなく生殖器やなどの働きも含まれるので、子宝を望むご夫婦におすすめ。

 

冷えの改善は健康への第一歩

健康を考えて様々なサプリメントや薬がありますが、何をしても体がちゃんと反応してくれなければ意味がありません。

多くの病気や体の不調は冷えがあることで悪化しているケースや、冷えそのものが原因ということがあります。

冷えを改善していくことは健康への第一歩です。

 

根本的に体をよくしていくために体を温めていくことをしていきましょう。

 

今年の冬はとても寒くなるという予報です。冷え対策に温灸を活用してみてはいかがでしょうか。

 

萬育堂薬房店長

薬剤師

鍼灸師

島原順一

 

 

萬育堂薬房

〒530-0046

大阪市北区菅原町10-11 ジーニス大阪105

電話:06-6311-5181

メール:info@banikudo.com

お問い合わせはお電話かメールにてお待ちしております。

 

 

 

季節の変わり目の体調の変化と冷え症

皆様、こんにちは。

 

ひよこ店長こと、島原です。

 

先日は少しお休みをいただいて、軽井沢へ新婚旅行へ行ってきました。

 

9月の軽井沢は寒くて冷えましたが、自然がきれいでとても癒されました。

 

白糸の滝

 

 

 

 

 

 

 

写真は白糸の滝というとことで、地下水が白い糸のように湧き出てくる場所です。

水も驚くほど澄んでいてきれいで、水の流れる音も落ち着きをくれるとてもいい場所でした。

 

バスで行ったのですが、歩いて5分ほどで着いたのでとても行きやすい場所でしたよ。

 

 

さて、今日は温灸の話題についてお話をしていきたいと思います。

 

私も軽井沢から戻った時には温度差にがあり、こちらがとても暑いと感じました。

 

ですが、今は大阪にいるだけでも温度差があり、この温度差で体調が悪くなる方が多くおられると思います。

 

その原因を探りながら、温灸の活用法について考えていきます。

 

温度差で体調が悪くなる原因は自律神経の乱れ

 

まず、温度差で体調が悪くなることが考えられる原因は自律神経の乱れです。

 

人の体は体温を一定に保とうとして体温調整を行っています。

 

その温度調整をしている中枢は間脳の視床下部というところです。

 

ここが温度が変化するとそれを感じて体の代謝を変化させたり、血流を変化させたり、汗腺を働かせたりしていくわけです。

 

命令するのは視床下部ですが、それを伝えるのが自律神経の働きです。

 

 

自律神経はシーソーのようになっていて、副交感神経が上がると交感神経が落ち着き、交感神経が上がると副交感神経が落ち着きます。

 

気温の変化が激しいと、自律神経の働きが大きく変動し、身体で実際に代謝を調整するところが追いつかず、暑いと思って体を変化させたのに、すぐ後には寒さが来て寒さが無防備なところへ入ってくるので体が冷えきってしまいます。

 

このような変化が一日に何度も繰り返されると自律神経のバランスがおかしくなり、体調不良になりやすくなります。

 

 

自律神経の働きと免疫力

 

気温の変化で自律神経のバランスが悪くなると言いましたが、実際自律神経が悪くなるとどうなるのでしょうか。

 

まず、今でこそ有名になりましたが、自律神経のバランスにより免疫力が変化するということがいわれています。

 

免疫というと抗体が有名ですが、実は免疫力が関係してくるのは抗体ではなく単球と言われる、マクロファージの働きの方が大切だと言われています。

 

というのも抗体反応は一度経験した者には絶大な効果を示しますが、新しく入ってきたものに関しては一週間ほどのタイムラグが生じます。

その間支えるのがマクロファージです。

 

このマクロファージですが、実は自律神経と大きくかかわっており、交感神経が優位になると働きが鈍くなってしまうということが分かっています。

 

交感神経が興奮してしまう原因としてあげられるのが、ストレス、食品添加物や薬品などの化学物質、白砂糖や塩などの精製したものなどは交感神経を刺激してしまうと言われています。

 

また急激な温度変化で自律神経が乱れることにより、自律神経と密接な関係がある免疫の働きもおかしくなり、免疫力が下がり、風邪をひきやすくなってしまったりしてしまいます。

他の自律神経の症状

 

自律神経の働きは多岐にわたり、汗腺の調節、血流の調節、内臓の働きの調節など様々な働きを行います。

 

最近多いのは汗を異常にかく方がおられます。

 

汗腺の調節をするのも自律神経の働きですので、以上に出る方は自律神経のバランスが悪くなっている可能性があります。

 

 

他に血流の調節があります。

 

交感神経は血管を収縮させる働きがあります。

 

これは交感神経が戦ったり逃げたりする働きを支えるために働きます。

なのでなるべく早く血流を末端まで届けて動けるようにしたいという意図がありますが、しかし長い期間血管が収縮したままになっていると、血液が行く量が少なくなるので体が冷えてきたり、働きが鈍くなったりします。

これが冷え症の原因になってきます。

 

冷え症はただ体が冷えて寒さを感じるだけのものではなく、体の代謝が下がり、内臓の働きが悪くなり、ホルモンの働きも悪くなります。

 

特に生理などでホルモンの動きが激しい女性はその影響を大きく受けます。

 

冷え症と炎症と不妊の関係

 

自律神経から冷え症が起こります。次に炎症が起こりやすくなります。

炎症が起こりやすくなるメカニズムは自律神経のバランスと冷え症が関わっています。

 

まず冷え症があると炎症が起こりやすくなります。

これは細胞で溜まったごみがあるのですが、それが血流が悪くなることで溜まっていき細胞自体では処理しきれなくなると細胞が弱っていき炎症が起こりやすくなります。

 

また血流が悪いと何か外からの菌やウィルスが入ってきても、免疫が到着するまでに時間がかかるので炎症が長引いたり、起きやすくなります。

 

これは子宮内膜症も同じです。

子宮内膜症を持っている方のほとんどは冷え症を一緒に持っており、食生活などで体を冷やすものをばかりを食べている方はその危険性が増します。

 

子宮内膜症は重い生理痛だけでなく、不妊の原因となります。

 

最近は冷え症に対して認識が低い方が多くおられますが、20歳を超えて以降は、運動していなければ筋肉量がかなり減ってしまいます。さらに30歳を超えてくると年に1%づつ筋肉量が減ってきます。

筋肉が熱を作る出す大きなものですので、筋肉量が減ってくる30代になったら、気を付けましょう。

 

冷え症対策の知識を付けよう

 

冷えは防ぐことができますがどのようにしたらいいかわからない方のために簡単にまとめていきたいと思います。

・朝のパン食はやめましょう

・朝はご飯とみそ汁、漬物がおすすめ

・シャワーだけではなくお風呂に15分つかりましょう。

・首元、お腹、腰、足首は冷やさないようにしましょう。

・体を冷やすもの温めるものを知って体のバランスを整えましょう。

 

まずはパン食ですが、食べ物にはそれぞれ性質があり、パンの原料である小麦は体を冷やすものです。

またパンには食品添加物やショートニングが使われていることが多くあります。

 

このような化学薬品も体を冷やす原因となります。ショートニングは体では分解できない油なので取っていると、取れにくい脂肪がついていったり、体が冷えていく原因になります。

朝はご飯とお味噌汁、漬物がおススメです。

ご飯は体を温めませんが、冷やさない食性があります。

また味噌汁や漬物などの発酵食品は体を温める性質があるので、体を温めてくれます。塩分も朝摂ると頭がシャッキとするのでおススメです。

 

お風呂はシャワーだけでは体が芯まで温まりません。

また風呂も15分使ってもらうことが大事で、15分で全身に血液がめぐりきる時間ですので、しっかりと身体の隅々まで血液を通して熱を運んでくれます。

 

また冷えが入ると良くないポイントが身体にはあります。

それが、首元、お腹、腰、足首です。

 

首元は風邪はここから入ってくるとも言われ、首元が冷えると体全体が冷えてくると言われています。

またお腹と腰は内臓があるところなのでここが冷えると、身体の心から冷えていきます。特に腰は命門というツボがあり、命門は基本的な生命力や生殖能力といった意味があり、ここが冷えると体に力が入りにくくなります。

 

また足首は大きな表面近くを血管が流れているところで、ここから冷えが入りやすいと言われます。

 

下半身が冷えると下腹部も流れが悪くなるので足の冷えは、腎を弱くし、生殖能力や解毒というところでマイナスになります。

体を心から温める温灸の力

 

当店では冷え症の対策として、温灸を用意しております。

 

温灸の特徴は熱がしっかりと奥まで届けることができるということ、リラックス作用があるということです。

 

この作用を引き出すのが、温灸から出る遠赤外線です。

 

遠赤外線は、放熱を抑えるという作用があります。

普段ヒトは温度調節をするために、暑くなると体の熱を放出しようとしますが、遠赤外線はその働きを抑えて、熱が芯まで入っていくのを助けます。

 

温灸幅が広く作られているので、ツボがはっきりとわからなくても大体の位置で使えるため、専門の知識がなくても使えます。

 

冷え性対策と季節の変わり目の自律神経の乱れにお勧めです。

 

萬育堂薬房店長

薬剤師

鍼灸師

島原順一

 

萬育堂薬房

〒530-0046

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電話:06-6311-5181

メール:info@banikudo.com

お問い合わせはお電話かメールにてお問い合わせください。

 

 

 

 

生理痛の伝統健康法的見かた

皆様、こんにちは。

 

ひよこ店長こと、島原です。

 

先日は萬育堂で子宝の勉強をしてきました。

子宝カウンセラーの会の筆頭学術講師の柳田先生を迎えて行っていきました。

 

多くの先生方にも集まっていただき盛り上がった勉強会になりました。

 

またしっかりと勉強をして一人でも多くの方が子供に恵まれるよう頑張ってまいります。

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さて今日は生理痛を伝統健康法的に考えていきたいと思います。

 

生理痛を考える時東洋医学的に考えると二つの考え方になります。

 

痛みの原因は不通則痛と不栄則痛

 

伝統健康法で言うと痛みの原因は、不通則痛と不栄則痛という二種類に分けられます。

これは痛みほぼすべてに当てはまる考え方で、生理痛もその中に含まれます。

 

 

不通則痛とはそのままに通らないと痛みが出ますよということです。

気滞や於血、痰湿などように気や血、水の流れが悪くなると生じてくる証の時に痛みが出てきます。

 

また不栄則痛は栄養ができないために痛みが生じるということです。

気虚や血虚になることで栄養がいきわたらず、痛みが出てきます。

 

生理で関わる臓器や経絡

 

まず、生理にかかわる臓器や経絡について説明していきたいと思います。

 

生理にかかわるのは、肝と腎の二つと言われています。

 

一つずつ説明をしていきたいと思います。

肝は疏泄作用と蔵血作用があります。

疏泄作用とは、気や水、血の流れを潤滑にしてくれる働きと、外に出していくという働きがあります。

 

蔵血作用とは血をためるという働きです。

生理では血を子宮に送り、ためていくことで栄養をしていきます。

蔵血作用が下がると、内膜が薄くなったりしてきます。

 

また腎では先天の精というものが保存されています。

これは親から受け継いだものですが、東洋医学では血を作るときの材料になると言われています。

なので腎が弱り、先天の精が減ってくると子宮を栄養する血が不足し痛みが出てきます。

 

また肝と腎は材料や血を動かしたりする作用を持っていますが、実際に血が運ばれる場所は任脈と衝脈というところを通ります。

 

子宮につながる気血の通り道の任脈、衝脈

 

任脈と衝脈は経絡と言われるものの一つです。

 

経絡は気血を運ぶ通り道として考えられています。

 

特に任脈と衝脈は子宮につながる経絡ですので、生理痛では重要なところです。

 

衝脈は子宮を栄養すると同時に血をためていく場所と考えます。

任脈は血を運ぶことと子宮から漏れないようにとどめておくようにする働きも担っています。

 

生理に影響を持つ肝の疏泄作用

特に生理では巡りを調節しているのは、肝の作用です。

 

肝の疏泄作用という働きにより、気の巡りや血の巡りを潤滑にさせていますが、この働きが鈍ると気滞や於血が生じてきて痛みやすくなります。

肝はストレスや強い怒りなどによって、肝の気が詰まってしまい、気の巡りが悪くなります。

このことにより、気とは血や水を動かすという働きがあるので、子宮に流れる衝脈と任脈という二つの経絡の流れが悪くなります。

 

そうすると子宮に血が溜まっていき於血の状態となり、痛みが生じます。

このような場合は月経前や月経中の小腹部(臍の下)の張痛がします。

月経周期が乱れやすく、経血量は少なめで、血の塊が出てきたり、胸脇苦満や母乳が張って痛んだりします。

 

このようなの時におススメのツボは、

三陰交、太衝、期門、気海です。

肝の臓器を良くして、気の巡りを上げるツボです。

 

冷えから来る痛み

月経期に雨に打たれて、水に浸かったりして体が冷えたり、食べ物でも生ものや冷たいものを取りすぎたりすると体が冷えてきてきます。

 

こうすると水が身体に溜まってきて体が冷えてきます。

特に体の水は臍から下に溜まっていきますので下半身が冷えやすいです。

 

冷えてくると経血が固まり痛みを生じます。

 

月経前、月経中の小腹部の冷痛がします。ひどいときは腰や背中まで広がることがあります。手足が冷え、顔色が青白く、さむがる特徴があります。

 

また、月経が遅れたり、経血量は少なめで、経血の色は暗紫色、血の塊が混じることがあります。

 

おススメのツボとしては

三陰交、中極、水道、次髎があります。

 

水の巡りを良くして、下腹部を温めるようにしていきます。

 

 肝腎の弱りから来る生理痛

 

肝や腎が生まれつき弱かったり、房事過多つまりsexのし過ぎがあったり、ストレスのかかりすぎなどで肝血虚や腎精不足などになると、衝脈や任脈の血が不足します。

 

これにより十分に栄養がめぐらず、不栄則痛の考え方から痛みが生じます。

 

症状としては、月経中や月経後の下腹部の我慢できるぐらいの痛みで、マッサージすると痛みが楽になります。

 

経血の色は薄く、腰や背中の痛みを伴うこともあります。

 

他の症状として足腰がだるい、めまい、耳鳴り、顔色が青白い、倦怠感などがあります。

 

おススメのツボは、

三陰交、足三里、肝兪、腎兪、関元です。

 

肝、腎を強くしていくツボです。

また一緒に普段から無理をせず養生をして、精神的な刺激や過度の労働を控えるようにしてください。

 

生理痛を軽減するためのカッサ施術

 

生理痛の原因を東洋医学的に考えると上のようになりました。

 

おススメのツボを上げましたが、当店ではカッサと温灸でこのツボを刺激していきます。

まずはカッサですが、当店ではメノウの石を使ったカッサをしています。

 

メノウは陰陽のバランスが非常によく、体のバランスを整える時にはとても良いです。

 

また水を動かす力があるので、水が溜まって体が冷える生理痛の方にはとてもあっている石だと言えます。

 

カッサで施術することにより、血流がよくなります。

 

カッサを受けた方ほとんどが身体がポカポカすると喜んでいただいております。

 

カッサで骨盤に溜まった血流の流れを良くして、衝脈、任脈の流れもよくすることで、不通則痛、不栄則痛の東洋で言う痛みの原因を取り除いていきます。

 

体を温める温灸

 

次に温灸ですが、東洋医学でも体を温めることで経絡の流れがよくなるという風に考えています。

 

温灸は特に体を温めることに特化したものを持っています。

 

温灸の大きな作用は3つあります。

遠赤外線が出ること

温熱効果があること

リラックス効果があること

 

まず遠赤外線ですが、遠赤外線の効果は熱が逃げることを防ぐという働きがあります。

 

遠赤外線自体は温かくないのですが、放熱を防ぐことにより体が冷えることを防ぎます。

 

次に温熱効果ですが、これは火を使っているのでこの燃えた時に出る温度によって体を温めることができます。

 

次にリラックス効果ですが、これも遠赤外線の効果とも言われています。

また体が温まることによりできるとも考えられます。

 

この3つが合わさると、温熱が体に合った後この熱が遠赤外線の効果で外に逃げないようにされているので熱が奥まで浸透していきます。

その上リラックス効果で副交感神経が優位となり、血管の収縮が解けるため、血流がよくなり血液によって熱を効率よく運んでくれます。

 

まさにこの三本矢ともいえる温灸の効果によりしっかりと体が温まっていくのです。

 

普通の温タオルでは、表面は温めますが、すぐに放熱し、冷えてしまいます。

 

しかし温灸は終わった後もしばらく温かさが持続します。

この違いはこの温灸の効果によって出てきます。

 

前回も話しましたが、今や一生に450回も生理を経験しなくてはいけない時代となりました。

 

生理痛を持っている方はこの苦しみが何百回も経験しなくてはいけないと思うと辛いと思います。

 

一人で悩まず、一度ご相談くださいませ。

 

萬育堂薬房店長

薬剤師

鍼灸師

島原順一

 

萬育堂薬房

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メール:info@banikudo.com

お問い合わせはお電話かメールにてお待ちしております。

 

 

 

 

 

女性の体は冷えやすいことを知っていますか

皆様、こんにちわ。

 

ひよこ店長こと、島原です。

 

本日は女性誌ananにも紹介された女性の体が冷えやすい理由についてまとめていきたいと思います。

 

現代において冷えを感じておられる女性は多いと思います。

男性よりも冷えを感じやすい理由が実はあったのです。

 

その理由はまず、男性に比べて女性は筋肉の少ないことです。筋肉は多くの熱を産生するところですので、筋肉の量が少ないと熱が作れないため冷えやすいです。

また女性の方が男性に比べて体感温度が3~5℃違うと言われています。これも筋肉の差ですが、ここで無理なダイエットをすると余計に体が冷えやすくなります。

 

この筋肉ですが、実は30歳を超えると年に1%づつ減っていくと言われています。

閉経近くなるとしぼうが付きやすくなりますが、この脂肪が断熱材の役割をして外から温めても中までなかなか温まらないようになり、冷えが改善しにくくなります。

 

また女性の社会進出が進んでくるとストレスも増えてきます。

ストレスが溜まってくると血管が狭くなり血流が悪くなるので冷えやすくなります。

またストレは肩こりも起こしやすくなりますが、この肩こりで肩甲骨周りが固まると、肩甲骨周りにある褐色脂肪細胞の働きが鈍くなり、代謝が下がるため体が冷えやすく、太りやすくなってしまいます。

 

夏でも外は暑いですが部屋の中はクーラーが効いているため、夏でも体が冷えていくということが起こります。

 

夏に冷えてしまうと、秋や冬にしんどくなってしまうというのは東洋医学的にも言われていおり、なるべく運動をして汗をかくのが大切になります。

 

またクーラーの使い過ぎると自律神経が乱れてきて、不定愁訴がこれから出やすくなります。

体の冷えを改善していくのに、当店では温灸やカッサをおススメしています。

来週一週間までのキャンペーンもやっていますので是非一度お越しください。

 

萬育堂薬房店長

薬剤師

鍼灸師

島原順一

 

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冷房による冷え対策

皆さん、こんにちは。

カッサ療法士の奥田です。

 

冷房による冷え対策、どうされていますか?

外回りの営業さんと室内で仕事している担当者では、暑さの温度差がありが

室内でずっと仕事していると体がどんどん冷えてきますよね(^_^;)

簡単なのは、お風呂にゆっくりとつかり温める

でも、お風呂上りにまた汗が・・・嫌ですよね

 

温灸は、遠赤外線と+温熱で身体の芯から温める効果があり

また、血流を改善しリラックス効果もあります。

30分¥500からお試ししていただけます。

是非、お立ち寄りください。

 

カッサ療法士

奥田恭子

萬育堂薬房

〒530-0046

大阪市北区菅原町10-11 ジーニス大阪105 (最寄駅:JR大阪天満宮 地下鉄谷町線南森町 京阪 北浜)

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温灸の力 心も体もポカポカになる理由とは?

皆様、こんにちは。

 

ひよこ店長こと、島原です。

 

さて今日は最近話題の温灸について書いていきたいと思います。

 

最近雑誌などでも温灸が紹介されていたりして、知っておられる方も多いかと思います。

ここで間違えないように補足ですが、やいとと言われるお灸と、温灸は別物です。

同じようにもぐさを使ったものですが、直接肌に乗せて火をつけるものではなく、棒灸などに代表されるように、火をつけたもぐさを少し離して使います。

 

正しく使えばやけどの心配もない温かいものです。

 

ちなみにせんねん灸は台座灸というもので、もぐさが直接肌に触れないようにされているものです。

熱いものからゆるいものまで様々ありますが、ツボを点でとらえていかないといけないので初めて使う方には少し難しいかもしれません。

 

温灸はある程度広さがあるため、大体の場所にあてれば効果は出てきます。

 

では、温灸はなぜいいのか説明をしていきます。

下の資料は私が作成した資料ですので参考にしてください。

 

萬育堂新聞 no 22

 

この資料を見ていただくと分かりますが、温灸と温めるホットタオルでは何が違うのでしょうか。

具体的にあげると、それは遠赤外線の効果です。

遠赤外線自体は温める効果がそれほどありませんが、身体が放熱するのを抑えてあげる働きがあります。

温灸では火を使った温熱効果にプラスしてその温めた熱を逃がさないように保ってくれる働きがあるため、熱が奥まで浸透していき、身体の心からポカポカになるのです。

 

また遠赤外線にはリラックス効果があるので、夜眠れない方などにもおすすめです。

 

夏は気温は暑いですが、冷たいものやクーラーなどで体が心から冷えやすい季節です。

 

当店では温灸は1回500円で体験できますので、冷えが気になる方は一度お試しください。

それぞれの方に合ったツボもアドバイスいたしますので、お気軽にお問い合わせください。

萬育堂薬房店長

薬剤師

鍼灸師

島原順一

 

萬育堂薬房

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