ツボとは?
ツボ(経穴)は、東洋医学の考えに基づき、体内に流れる「経絡(けいらく)」上に存在するポイントです。経絡は気血の流れる川のようなもので、ツボはその流れを管理するとされています。気血の巡りが滞ったり、不足・過剰になったりすると、ツボ周辺が硬くなったり、逆に弱々しくなったりすることがあります。
今回は、更年期世代で「気力が湧かない」「疲れやすい」と感じる方におすすめのツボをご紹介します。ばんいく堂鍼灸院でも施術に取り入れている、生命力を高めるツボ「命門(めいもん)」をぜひ試してみてください!
更年期の不調と気血の関係
更年期は40代以降、ホルモンバランスの乱れによってさまざまな不調が現れやすい時期です。だるさや疲れやすさを感じる方も多く、活動量が低下することで気血の巡りが悪くなり、さらに不調が悪化する悪循環に陥ることがあります。
よくある更年期の症状
のぼせ・ほてり・発汗・冷え
だるさ・疲れやすい・息切れ・動悸
肩こり・腰痛・関節痛
めまい・ふわふわ感・しびれ
頭痛・寝つきが悪い・熟睡感がない
気分の落ち込み・イライラ・パニック感
集中力・記憶力の低下
こうした症状を和らげるために、東洋医学では「気血の巡りを整えること」が重要だと考えます。その中でも、特にエネルギーの源とされるツボが「命門」です。
気力回復のツボ「命門」
命門(めいもん)は、背中側の正中線上(督脈)にあるツボで、「生命エネルギーの門」とも言われます。英語でも「Gate of Life(生命の門)」と呼ばれ、東洋医学では「腎」と深い関係があるとされています。
腎気(両親から受け継いだ生命エネルギー)が弱ると、元気や体力が低下し、腰や膝の痛みが出ることもあります。命門を適切に刺激すると、体力・免疫力が整い、気力が回復しやすくなると言われています。
命門の効果
腰痛や膝の痛みの改善
冷え・疲労感の緩和
腎の働きを高め、生命力を向上
更年期症状(月経不順・生理痛・閉経後の不調)の緩和
不妊・膀胱炎・頻尿のケア
耳鳴り・難聴・めまいの改善
「なんとなく元気が出ない」「疲れが抜けない」と感じるときは、命門を刺激することで活力を取り戻せるかもしれません。
命門の探し方
おへその真裏、背骨の上、第2腰椎と第3腰椎の間にあります。
背中の中央(正中線)にある「督脈」のツボのひとつです。
簡単セルフケア!命門の押し方
①円を描くように押す
人差し指・中指で命門を9回ぐるぐる押す(時計回り&反時計回り)。
②軽く叩く
こぶしを軽く握り、または手をカップの形にして9回叩く。
③テニスボールを使う
仰向けになり、テニスボールの上に命門を乗せて刺激。
柔らかめのボールを使うと痛みが少なく、心地よく押せます。
④温める
当店オリジナル温灸器や置くお灸で温めるのも効果的!
特に冷えが強い方は、お灸やよもぎ蒸しでじんわり温めるのがおすすめ!
ご自宅でもできる簡単なセルフケアなので、ぜひ試してみてください!