着床したい方必読!排卵から着床の流れ・着床の症状は?

皆さま、こんにちは!

妊活中のご夫婦にとってタイミングをとった後、体の中で

どのような変化が起きているかとっても気になりますよね。

排卵後、次の生理予定日までモヤモヤした時間を過ごすことに疲れてしまう方も多いのではないでしょうか。

 

卵子と精子はきちんと巡り会えたのか、受精できたのか、着床したのか・・・

気になる事は山のようにあります。

体外受精までステップアップされた方も、移植後、妊娠判定日までは

着床できたのかどうか、ドキドキする日々を過ごさなければなりません。

 

今回は着床の部分にスポットをあてて、着床までの流れや着床した時に現れる症状、

着床するための方法などまとめてみました。

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◆着床とは◆

着床という言葉は、赤ちゃんが欲しいご夫婦にとっては馴染みの言葉ですが、

一体どういう仕組みがあるのでしょうか。

 

受精卵は卵管から細胞分裂を繰り返しながら子宮へと移動します。

子宮には厚くふかふかになった内膜が作られています。

受精卵が周りを覆っていた透明帯と呼ばれる膜を破り、孵化して子宮内膜にもぐり込み、

しっかりと根をはり、母体と結びついた状態を【着床】と言います。

 

この着床にとっても大切な子宮内膜は、卵胞ホルモン(エストロゲン)によって

卵胞の成長とともに徐々に厚くなっていきます。

その後充分に成長した卵胞が排卵し、黄体に変わり黄体ホルモン(プロゲステロン)を分泌します。

この黄体ホルモンは卵巣で作られ、子宮内膜を柔らかくし体温を上昇させています。

妊娠した場合は、この黄体ホルモンが分泌されたままの状態になります。

黄体ホルモンは子宮内膜が剥がれないよう維持する役割があり、着床を促し、流産を防ぎます。

 

着床した受精卵は繊毛で覆われていて、この繊毛が子宮内膜に入り込み栄養を吸収しながら成長します。

着床した受精卵から胎盤が形成されます。

初期胎盤からhCGというホルモンが尿から検出されることで、妊娠の判定ができます。

この胎盤は、胎児に酸素や栄養を摂り入れ、二酸化炭素や排泄物を母体に返す役割があります。

 

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◆排卵から着床までの流れ◆

排卵のタイミングは病院での超音波検査や、自宅での排卵検査薬で予測をつける事が可能です。

では、しっかりと排卵のタイミングを掴んだ後、受精や着床はいつされているのでしょうか。

 

排卵から受精するまでは約1日弱かかると言われています。

受精した卵子は、卵管を通り約48時間かけて子宮に到達します。

ここまででおよそ排卵から3日間ですね。

受精してから着床するまでは約7日間、着床開始から子宮内膜の中へともぐり込むのに5日間ほどかかります。

排卵から数えるとトータル約2週間かかります。

これで今は体の中でどんな事が起こっているのかがわかりますね。

 

着床したことで初めて『妊娠』が成立したことになります。

妊娠すると妊娠週数を基準に赤ちゃんの成長を見ていきますが、

着床=1週目というわけではありません。

数え方が少し難しいですが、最後の生理が始まった日が妊娠0週となります。

着床したころは妊娠3週目になります。

着床が初めて妊娠成立となるのに、妊娠週数は妊娠が成立しない時期から数えるのです。

 

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◆着床した時の症状◆

「排卵から着床までの流れ」で記述したように、排卵したタイミングさえ押さえておけば、

受精、着床する時期も予測ができます。

ですが実際に着床したのかどうか、できれば早く知りたいですね。

妊娠検査薬ではまだ反応しない妊娠超初期に、何らかの体調の変化を感じる方がいらっしゃいます。

着床すると今までとは違った形でホルモンバランスが変化していくことで、様々な妊娠超初期症状が現れます。

良く耳にする着床出血や着床痛、その他どんな症状があるのでしょうか。

 

・出血する

着床するとき、受精卵が子宮内膜にもぐり込みますが、その際少し内膜に傷がつき出血を起こすことがあります。

これを『着床出血』といいます。

着床出血は着床した人全てに必ず起こるものではなく、50人に1人ほどだと言われています。

着床出血はいつ起こるかというと、生理予定日の1週間前~数日前の時期に起こり、

出血する期間は2~3日が一般的です。

1回の出血の人もいれば、1週間ほど出血が続く人もいます。

 

出血量は微量の場合が多いのですが、生理の時と同じくらいの量の出血が起こる方もいます。

着床出血の色は茶色、ピンク色、鮮血と様々です。

生理と同じように出血する場合もあり、着床出血かどうかは妊娠してから判明する場合もたくさんあります。

着床出血か生理の出血か見極めるには基礎体温が目安になります。

着床し妊娠している場合、体温は高温期が続きます。

出血していても、体温が2週間以上高温のまま下がらない場合は妊娠が期待できます。

 

・下腹部に痛みを感じる

着床した際に、下腹部に痛みを感じる方がいます。

これを着床痛といいます。

受精卵が子宮内膜にもぐり込み、根をはるときに痛みが生じると考えられます。

ですが、実際は着床痛には医学的根拠がなく、

実際に痛みがあった人が沢山いたことから着床痛と呼ばれるようになりました。

痛みを感じる時期は人それぞれで、生理予定日の1週間前に感じる人、

生理予定日の数日前に感じる人もいます。

着床痛を感じた人はチクチクした痛みと感じる方が多いそうです。

ですが着床痛を感じる方は少数派で、着床痛を感じない人がほとんどです。

 

・腰痛

妊娠初期の症状として腰痛が上げられます。

妊娠すると、卵巣からリラキシンというホルモンが分泌されます。

リラキシンには、関節を緩める働きがあります。

骨盤を緩め、赤ちゃんが育つ準備をするのですが、その周囲の関節や筋肉に負担がかかり腰痛を引き起こします。

リラキシンは出産時に赤ちゃんの通り道を広くするため、妊娠後期にも分泌されます。

 

妊娠初期と妊娠後期に分泌され腰痛を引き起こすリラキシンは、実は生理前にも分泌量が多くなります。

そのため、生理前に腰痛を感じる方もいらっしゃいます。

 

では生理前の腰痛と、妊娠超初期症状の腰痛の違いはどこにあるのでしょうか。

妊娠超初期症状としての腰痛は、生理予定日頃から骨盤や腰全体に、

軽いもしくは激しい痛みを感じます。

症状は人それぞれで一概にこうとは言い切れません。

 

生理前の腰痛は、排卵した後から生理予定日の数日前までに子宮のあたりに重い痛みを感じる方が多いそうです。

こちらも腰痛を感じる方、感じない方それぞれいらっしゃいます。

 

このふたつを、妊娠が判明していない状況から区別することは難しいのですが、

高温期が2週間以上続くなど、その他の妊娠超初期症状が現れている場合は、妊娠が期待できるかもしれません。

妊娠初期の腰痛は、胎盤が完成するころに解消されていきます。妊娠数週で言うと12~15週目くらいになります。

 

・おりものが変化する

着床した場合、粘サラり気のないサラとしたおりものが増える場合があります。

おりものは通常生理周期とともに変化していきます。

生理が終わるとエストロゲンが増え、おりものは粘度の高い伸びるおりものになり量も増加していきます。

排卵するころには、精子を卵子のもとへ運ぶためおりものの量もより多くなります。

排卵した後はぐんとおりものの量は減り、伸びるおりものからサラサラのおりものに変化していきます。

 

おりものの変化にはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の働きが影響します。

着床しなかった場合は、生理が近くなるとおりものの量も減っていきますが、

着床するとエストロゲンとプロゲステロンの分泌が増えるのでおりものに変化が現れます。

このおりものの変化にも個人差がありますので、普段のおりものの状態をしっかりとチェックしておくようにしましょう。

色やにおい、粘度など普段との違いがを見て、着床しているかどうかの判断基準のひとつとして参考にして下さい。

 

・風邪っぽくなる

妊娠の初期症状として風邪と似たような症状を感じる方がいます。

妊娠すると黄体ホルモンが分泌され高温の状態が続きます。

体温が高くなるので熱っぽく体のだるさを感じます。

よくある妊娠初期の症状は、頭痛、疲労感、眠気、鼻水、くしゃみ、微熱で

風邪をひいた時ととっても良く似ています。

 

これは、妊娠したことでホルモンバランスや自律神経が乱れることによって

起こる症状だと言われています。

この症状が現れた時、風邪なのか妊娠の可能性があるのかを見分ける方法としては、

前述した着床出血、着床痛、腰痛、おりものの変化、基礎体温など他に妊娠の症状が出ていないかどうか確認してみましょう。

また、風邪の場合ウイルスが原因で咳やのどの痛みを感じる事が多いですが、

妊娠初期の症状としてはあまり現れません。

妊娠の可能性がある場合は、安易に風邪と自己判断し風邪薬など服用しないよう気をつけましょう。

 

・強い眠気

妊娠するとプロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌されたままの状態になります。

プロゲステロンは妊娠を維持するための重要なホルモンですが、眠気を増長させます。

これは、母体の睡眠時間をしっかりととるためとも考えられています。

高温期には1日の体温の差があまりないため、体が起きているという自覚がしにくくなることで、より眠気が強くなります。

生理前に眠くなるのも、これが同じ原理ですね。

プロゲステロンは胎盤からも分泌されるので、

胎盤が出来上がる14週~16週ごろに分泌量も増加し、

妊娠8ヶ月頃までは分泌され続けその後低下していきます。

眠気の原因となるプロゲステロンは長い間分泌され続けますが、

眠気は初期の体に急激な変化が訪れる時期に感じやすく、

つわりが落ち着くと同時に眠気も落ち着いてくるのが一般的です。

眠気を感じるときはできるだけ睡眠をとるようにし、

特にホルモンが分泌される22時~2時の間は寝るように心がけましょう。

 

・吐き気

通常つわりが始まるのが早くて妊娠4週目ごろと言われています。

つわりの原因ははっきりとわかっていませんが、

ホルモンバランスの変化により症状が現れると考えられます。

吐き気やムカつきを妊娠超初期と言われる着床後から感じる方もいらっしゃいます。

中には、食べ物の好みが変わったり、においに敏感になったりする症状も早くから感じる人もいるそうです。

 

つわりの症状は様々で、妊娠した女性の5割~8割が経験しています。

一般的には12~16週ごろにはおさまりますが、長く続いてしまう人もいます。

つわりの時期は食べられないことも多いので、

この時期は食べたいもの、食べられるものをしっかり食べるようにしましょう。

食べないと気持ち悪くなってしまう『食べづわり』の場合、

食べ過ぎる事で妊娠高血圧症の原因となってしまう恐れがあるので、

食べ方には工夫するよう心がけて下さい。

 

 

◆なかなか着床しない◆

実は受精するよりも着床するほうが確率が低いことが分かっています。

着床しづらいことを着床障害や着床不全と言います。

 

着床障害の原因のひとつが、子宮の環境が整っていない事です。

子宮内に良性の腫瘍ができる子宮筋腫や

子宮内膜の一部がポリープ状になる子宮内膜ポリープ、

子宮内膜の炎症などで内膜と他の臓器がくっつく子宮内膜癒着、

子宮の形が正常でない子宮奇形などがある方は、着床しづらいと言われています。

 

また、子宮内膜を着床しやすいふかふかの柔らかい状態にする

黄体ホルモンが上手く働いていない場合も、着床不全の原因となります。

 

これを、黄体機能不全と言います。

 

黄体ホルモン(プロゲステロン)には、着床しやすい子宮内膜を作るだけでなく、

着床した後に流産を防ぐ働きもあります。

プロゲステロンの値や、高温期が10日以下の場合、黄体機能不全と診断されます。

黄体は卵胞から作られますので、卵胞がしっかりしていないと黄体の働きも悪くなります。

 

黄体機能不全の原因としては、FSH(卵胞刺激ホルモン)と

LH(黄体形成ホルモン)の分泌低下があげられます。

黄体機能不全の治療としては、クロミッド、hMGなどの排卵誘発剤を使い

卵胞を成長させる方法や、

ルトラール、デュファストンなどの黄体ホルモンそのものを補充する薬を使う方法があります。

 

黄体機能不全はホルモンバランスの乱れが大きな原因になります。

ホルモンバランスを調整するには、日々の生活を改善することも大切です。

ホルモンが分泌される22時~2時に睡眠をしっかりとり、

自分のストレス解消法を見つけ実践するようにしてください。

 

ホルモンは血流にのって運ばれていきますので、血流が悪くなるとホルモンも上手く働かなくなります。

冷えの解消には、ツボを温めるのが効果的です。

特に高温期は全身を温める耳や大椎(だいつい)のツボを温めるのがお勧めです。

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生理周期が短い方、長い方の原因は何か考える

この記事は2017年5月10日に再編集致しました。


 

皆さんこんにちは!鍼灸師、子宝カウンセラーの橋本です。

 

さて今回は排卵生理周期について考えていきたいと思います。

 

生理が長かったり短かったりする方がおられますが、どうしてこのようなことが起きるのかをまとめていきます。

 

◆生理周期の流れ

まず、生理周期の流れについて説明していきたいと思います。

 

基礎体温表グラフ

上の図は代表的な基礎体温表です。

 

28日もしくは29日周期で生理期間は大体5日間から7日間、低温期が14日間、高温期は10~14日、排卵は14日の体温がぐっと下がったあたりになります。

多くの方がこの通りに来ているかもしれませんが、生理周期が長くなったり短くなったりする場合があります。

 

この生理周期の変化にはいくつか原因があります。

生理周期が長くなる原因

・妊娠している(高温期が17日以上続く)

・低温期の期間が長くなる

 

生理周期が短くなる原因

・黄体機能不全(高温期が10日未満)

http://www.banikudo.com/?p=800 に詳しく書いています。

・低温期が短くなっている

 

これについて解説していきます。

 

◆高温期17日以上続くと妊娠

生理周期が長くなる原因としてまず、「妊娠」があげられます。

基本的に高温期が17日以上の方は妊娠していると考えます。

 

これは受精卵が着床すると、着床した受精卵が出す特有のhCGという伝達物質を出すようになります。

それが出始めると、黄体が妊娠黄体となり、妊娠継続ができるようになります。

 

hCGが出ている間は妊娠黄体として維持されますので、この値が大切になります!

 

◆生理周期が長くなる原因

 

生理が長いかどうかという目安として、正常な生理周期は25日から38日、希発月経と言われるのが39日から3か月未満、続発無月経としては3か月以上停止している状態を言います。

周期の変動が6日以内とういうのが正常で、7日以上ある方が不整周期と言います。

 

ですので生理周期が長くなるというと、39日以上の方で変動が7日以上ある方が問題となってきます。

 

長くても毎月同じくらいのタイミングで来られる方はそのような卵巣周期になっていることもありますので、大きな問題ではありません。

 

 

生理周期が長くなる原因はいくつか考えれます。

・ストレス

・多嚢胞性卵巣(PCOS)

・体重の増減

・内科の全身疾患(糖尿病など)

 

この中でPCOSについて説明していきたいと思います。

 

◆多嚢胞性卵巣(PCOS)とはどうして起こるのか。

 

PCOSの原因とははっきりとは分かっていませんが、仮説として考えられているものがあります。

それが男性ホルモン(アンドロゲン)の兼ね合いです。

 

顆粒膜細胞の働き

 

卵胞期(低温期の時)には莢膜細胞(きょうまくさいぼう)でアンドロゲンが作られます。

このアンドロゲンが男性ホルモンのことですが、これを原料に女性ホルモンが作られます。

 

ですがここで内科的な問題や、ストレスなどによるホルモンバランスの乱れ肥満血糖値の上昇などにより男性ホルモンの産生が増えます

 

特に肥満、血糖値の上昇について説明していきたいと思います。

 

 

◆肥満が男性ホルモンを増やす理由

 

肥満の一番の問題は、脂肪が増えるということです。

脂肪でも女性ホルモンが作られています。

この女性ホルモンは卵巣などには働かない、全身をめぐる、ホルモンとなります。

 

しかし脳は十分にエストロゲンがあると認識してしまい、卵巣にエストロゲンを作ってという命令、つまりFSHを作ることを抑えてしまいます。

脂肪から出るエストロゲンが上がるごとに、LHの値も上がっていくようになってきます。

 

LHは卵胞でも男性ホルモンを出す働きがありますので、卵胞の育ちが悪くなり、ひどくなると排卵することができず、PCOSの症状が出るようになります。

 

まとめると・・・

 

肥満が進むと脂肪から出るエストロゲンの量が増える

脳がエストロゲンが十分にあると認識してFSHを下げLHを上げる

FSHが下がるため卵巣での卵子の発育が悪くなり、LHが増えることで男性ホルモンが増えてきてしまう

未熟なまま卵子が排卵されたり、男性ホルモンの増加で卵巣や卵胞の膜が厚くなり排卵障害がでる

 

明らかに肥満でなくても体脂肪率が高い方は要注意です。

 

 

◆血糖値が上がると男性ホルモンが増えるわけ

 

血糖値が上がりやすい方の中でも特に、インスリン抵抗性が高い2型糖尿病と言われる方は問題です。

 

インスリン抵抗性とは簡単に言うと、インスリンが効きにくくなる病態です。

インスリンは血液中の糖を細胞内に取り込むという時に働くホルモンなのですが、このホルモンが働きにくくなるために血糖値が上がるのです。

 

これはインスリンが悪くなったのではなく、インスリンを受け取る細胞側がおかしくなっているために起こります。

 

肥満や運動不足、過食によりインスリン抵抗性が出た方は、血糖値が上がった時に普通の量のインスリンでは反応しないのでインスリンが大量に分泌されます。

 

インスリンが高くなると、これが卵子の莢膜細胞に刺激を与え、男性ホルモンを作るのを促進してしまいます。

 

流れとしてはこうです。

食べ過ぎ、肥満、運動不足

インスリン抵抗性が上昇

血中のインスリン濃度が高くなる

莢膜細胞のアンドロゲン(男性ホルモン)の分泌が高くなる

卵巣や卵胞の膜が厚くなり、排卵障害や卵胞の発育不全が起こる

 

このように卵子の発育が遅くなったり、排卵ができなくなり、ひどくなると誘発剤を使わないと排卵しないというような状態になります。

 

これにより生理周期が長くなります。

 

◆生理周期が短くなる理由

 

生理周期が短くなる理由は、黄体機能不全と排卵が早くなってしまうということがあります。

黄体機能不全はお話ししたので、今回は排卵が早くなる理由について考えていきたいと思います。

 

生理周期が短くなる理由は、

・ホルモンのバランスが悪くなる

・無排卵周期症

 

この鑑別は基礎体温表をつけてみないと分かりません。

無排卵の場合、基礎体温表は2層に分かれず、1層のままになっています。

 

この時出血が出るものは、生理ではなく破綻出血といい、内膜が重さに耐えきれず落ちてくるような感じです。

高温期になった時に内膜を維持するプロゲステロンが出ますが、これが出ないため起こります。

 

 

◆ホルモンバランスの変化から排卵が早くなる

 

ほかにホルモンバランスが変わることにより、低温期が短くなることがあります。

これは卵子の成長がとても速くなるということが原因になってきます。

 

詳しい原因は分かっていませんが、ホルモンバランスが崩れ卵胞の成長をぐっと上げたということが考えられます。

 

排卵はある一定の量のエストロゲンが出ることで、それが刺激となり、LHサージが起こります。

 

診察時タイミングを教えてもらう時も卵胞の大きさをエコーで調べてもらっていると思います。

これは卵胞の大きさが大きくなるのは顆粒膜細胞が大きくなるからですが、ここがエストロゲンを作り出すところです。

なので、卵胞が大きくなるということはエストロゲンがしっかりと出ているということが考えられますので、卵胞の大きさから排卵となる時期を予測していきます。

 

排卵が早くなるときは、普段以上に卵胞が大きくなるのが早く育っていることが分かります。

 

 

◆ホルモンバランスと整え、血糖値を下げるタンポポ

 

タンポポを研究されている、当店の顧問でもある卲輝先生にお話を伺うと、タンポポは脳のホルモンを出すようにと命令をする間脳視床下部というところからホルモンバランスを整えることが分かっているとのことです。

ホルモンバランスを整えることにより生理周期がきれいになっていきます。

 

また、血糖値を下げる効果があり、糖尿病の方にも使っています。

先にも紹介したとおり、血糖値が上がりやすく、インスリン抵抗性があると男性ホルモンが出やすく、卵子の成長を妨げてしまいます。

 

タンポポはインスリンの分泌を助けるのではなく、細胞が血糖を取り込む働きをサポートすることが分かっていて、インスリン抵抗性がある方でも血糖値が下がっていくということです。

 

妊活も生活習慣病とかかわりがある内容もあるので、日頃の生活習慣をしっかりと整えていくこと、健康な体作りも大切になります。

 

妊活でわからないことがあればいつでもご相談ください。

 

 

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萬育堂薬房店長

子宝カウンセラー

鍼灸師

橋本 実沙樹

 

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お問い合わせは電話かメールにてお待ちしています。

 

黄体機能不全の原因を考える

皆様、こんにちは。

 

ひよこ店長こと、島原です。

 

最近ぐっと寒くなってきましたが皆様は体調は大丈夫でしょうか。

体を冷やしてしんどくなっておられる方が多いので気を付けてください。

 

さて、今日は高温期の過ごし方を考えていきたいと思います。

 

まずは高温期について少し見ていきたいと思います。

 

高温期は体温を上げるプロゲステロンが出ている時期

 

高温期がなぜ体温が上がるのかというと、プロゲステロンというホルモンが出ることでこのホルモンの働きで体温を上げます。

他に子宮の粘膜を発達させ着床しやすい環境を作り、妊娠継続にも大切なホルモンとなります。

 

この妊娠に至らずこのホルモンが減ってると、生理が起こります。

またこの変化が急激だったり大きいと自律神経が乱れやすく、月経前症候群の原因などにもなります。

 

このホルモンは卵巣の黄体というところからでます。

 

顆粒膜細胞の働き

 

 

 

 

 

 

 

 

図にもありますが、プロゲステロンはLHというホルモンが黄体のLHのレセプターというところと結合すると、プロゲステロンが作られます。

 

低温期のところでもお話をしましたが、LHのレセプターというのが増えるとプロゲステロンも作られる量が出てきます。

 

LHレセプターができるのは低温期の排卵前

 

LHのレセプターができるのは低温期の特に排卵前の卵胞の時に作られていきます。

 

卵胞は一回の周期に20代なら約1000個、、30代で約500個、35歳で約100個、40代で約10個同時に作られていきます。

 

そのうちの一つだけあ排卵するのですが、その排卵をするものの選別はしっかりと大きくなったものでかつLHのレセプターがしっかりとできたのものが排卵することができるのです。

 

しかし年齢とともにLHのレセプターの数は減っていき、プロゲステロンも出にくくなってきます。

そこで問題になるのが黄体機能不全です。

 

黄体機能不全とは

 

黄体機能不全とは、黄体から作られるエストロゲンやプロゲステロンが十分に分泌されないなどして起こるものです。

 

具体的には排卵や受精に問題はなくても、エストロゲンや、プロゲステロンの作用の不足があり、このため内膜が十分に発達せず、着床障害が起こります。

 

また着床したとしても、黄体が必要な期間より早くなくなってしまい、妊娠が継続できず、消退出血とともに妊娠が中断するということが起こってきます。

 

黄体機能不全は病院の検査などでも見ることができますが、

家でも基礎体温表から知ることも可能です。

 

黄体機能不全かもしれないという見極めのポイントはいくつかあります。

 

・高温期の基礎体温表がギザギザしており、大きく陥落しているところがある。

・低温期のとの体温の差が0.3度未満である。

・プロゲステロンの分泌が不十分のため高温期が10日以内で終わる。

 

高温期が10日以内で終わるというところで注意したいことは、生理周期が28日やそれ以上でも、高温期が長いとは限らないということです。

黄体機能不全はプロゲステロンの減少が早く起こるため月経のタイミングが早くなりますが、多くの場合卵胞が育つのが遅く、排卵するまでの期間が長くなるので生理周期だけで見ると分かりません。

 

排卵が終わり高温期になっての日数がどれくらいあるかが大切になります。

 

黄体機能不全の原因は

 

黄体機能不全の原因ははっきりと原因が明らかになるケースは少ないと言われています。

 

不妊治療などで卵巣刺激のためにhMGをやGnRHアゴニストを使ったりすると、内因性のLHやFSHの分泌の抑制により高率で黄体機能不全を起こすのでART治療時は黄体補充療法が必要になる場合が多いです。

 

また黄体機能不全に大きくかかわる要因として高プロラクチン血症があります。

高プロラクチン血症が関わる黄体機能不全のメカニズムは次のようになります。

 

高プロラクチン血症になる。

 

プロラクチンの分泌を抑えるためにドパミンの分泌が増える。

ドパミンはLHやFSHの分泌も下げる

卵胞の発育や黄体機能不全を引き起こす。

 

このようにプロラクチンが上がるとそれにつながり卵巣の働きも抑えられるので、黄体機能も下がるだけではなく卵子の質も下がってしまいます。

 

高プロラクチン血症の原因のほとんどはストレス

 

高プロラクチン血症の原因は間脳視床下部脳下垂体というところから分泌されますが、ここが腫れたり下垂体腺腫となると異常に分泌されてしまうということはありますが、他に大きな原因としてストレスだと言われています。

ドパミンは何らかの行動を引き起こす時に使われるホルモンで、仕事量が多かったり様々な事案を抱えている方はドパミンを大量に必要となります。

これが減ってくると行動の引き起こすという作業ができなくなり、鬱と言われたりするようになります。

 

つまり過度のストレスやストレス状態が続くことで、プロラクチンの分泌を抑えているドパミンの分泌の量が減少し高プロラクチン血症になるのです。

 

甲状腺が低下するとプロラクチンが上がりやすい

また注意したいのは甲状腺ホルモンが低下すると、甲状腺ホルモンの分泌を上げようとするホルモンが出ます。

しかしそのホルモンはプロラクチンの分泌も高めてしまうのです。

 

甲状腺の機能の低下も卵巣の働きを弱めてしまうので、甲状腺が弱っている方はその治療も同時に行っていくことが大事です。

 

 

LHレセプターが減ることで黄体の働きが下がる

 

9月の子宝勉強会でも勉強しましたが、年齢とともにLHのレセプターの数は減ってきてしまうということでした。

先にあげた図でも紹介しましたが、高温期に入るとLHレセプターが働くことでエストロゲンとプロゲステロンが作られます。

この二つのホルモンが妊娠継続に非常に大切になります。

 

また低温期に基礎体温表がガタガタになると、卵巣の機能が悪くなり、またホルモンのバランスも崩れている証拠になります。

 

低温期のがたがたは主に冷えとストレスです。

ストレスは先ほど話したように、プロラクチンの原因が多くありますが、冷えは前のブログにも載せましたが、炎症が起こりやすくなるので熱を作ったり、その炎症を抑えることで体温が下がったりします。

 

炎症の場合は体温がちゃんとあるからと言っても安心ではなく、血流がちゃんと流れているかが問題になってきます。

 

部分的に血流が悪く、その場所で炎症が起こっているだけでも、ホルモンの働きで体全体に影響が出ます。

体温がきちんとあるからと言って安心するのではなく血流が隅々まで滞ることなく流れているかが大切になります。

 

このような炎症があるとホルモンのバランスが崩れ、きっちりと卵胞を育てるという時に必要なホルモンが足りなかったりすることで、発育が悪く、排卵前に増えるはずのLHレセプターが増えにくくなります。

 

 

ストレスからの害を軽減し、血流を良くする温灸

 

温灸は今までもご紹介してきましたが、遠赤外線の効果でリラックス作用と熱をしっかりと中まで伝えるという働きがあります。

 

温灸を毎日2回行うことで、基礎体温表がきれいに改善したという例もありますが、これは体の冷えの改善、ストレスによる脳の興奮やプロラクチンや炎症を抑えることで基礎体温法が安定したと考えられます。

 

体を温め血流をよくして、体をリラックスさせることは卵子の力が弱い方、黄体機能がなかなか良くならない方にはお勧めです。

 

ホルモンバランスを良くして働きをよくするタンポポ

 

卲輝先生の開発されたタンポポ茶はレセプターを増やし、ホルモンの働きを上げるということが分かっています。

また脳下垂体というところに働きかけホルモンのバランスを整えます。

 

子供に恵まれやすい体作りを助けます。

 

他にもカッサなどで血流を改善し、身体のコリを取り、ストレスを取り除く方法も用意しております。

 

お薬でホルモンの調整をするだけでなく、根本にある体の問題を解決してこそよりよく前に進めるのではないかと考えています。

 

毎日ご相談は受け付けておりますので、一度ご相談くださいませ。

 

萬育堂薬房店長

薬剤師

鍼灸師

島原順一

 

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