皆様、こんにちは。
ひよこ店長こと、島原です。
さて皆様11月14日の世界糖尿病デーを知っておられますでしょうか。
全国がブルーの色に染まる日です。
今回の内容はそれに合わせて、糖尿病について考えていきたいと思います。
増え続ける糖尿病
糖尿病というとアメリカなどの欧米諸国が抱える病気でしたが、日本でも患者数が徐々に増えてきました。
その数は糖尿病が強く疑われる人が890万人、糖尿病の可能性を否定できない人が1320万人、合計2210万人が抱える病気となりました。(厚生労働省調べ)
これは日本の人口の約2割に当たります。5人に一人は糖尿病と疑われる人だということです。
このうち4割は治療を受けていないということです。
糖尿は血液検査で調べないと自覚症状が現れた頃にはかなり病状が進行しており、糖尿で亡くなる方は年間1万4000人ほどおられるということです。
怖い糖尿病の合併症
糖尿病が恐ろしいのは合併症です。
合併症は大きく3つあります。
糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病神経症状があります。
このほかにも動脈硬化、高血圧などの原因ともなります。
糖尿病性腎症に関しては、年間1万5000人が人工透析を受けています。
また糖尿病性網膜症に関しては年間3000人ほどが、失明しているということです。
糖尿病神経症においては、体の感覚がマヒし、動脈硬化などが進むと足の指先が壊死して、切り落とさなければならなくなっている方も多くおられます。
動脈硬化や高血圧に関しても2型糖尿病に多いのですが、インスリン抵抗性が上がることにより引き起こされます。これはまた後程説明いたします。
米国では糖尿病はかなり深刻化しており、一生でかかる医療費は890万円に上るとも言われます。
合併症が出ると、社会生活自体にも大きな支障が生じるため、家計に大きなダメージを与えることで生活が苦しくなる方も多くおられるようです。
糖尿病では血管がボロボロになる
糖尿どんな病気なのか少しまとめていきたいと思います。
糖尿病には二種類あり、1型糖尿病と2型糖尿病があります。
1型糖尿病は大きな病気や感染、先天性のものが原因で起こり罹患数はそれほど多くはありません。
今問題となり増えているのが、2型糖尿病と言われるものです。
糖尿病はその名ととおり、尿に糖が含まれて出てくるので、尿が甘いにおいがするのができてきます。
これは血糖つまり、血液中の糖分が多くなることで起こっています。
血糖が高いと一番の問題は血管がこの糖分で傷つきボロボロになってきます。
これが原因で腎不全や網膜症、神経症状、動脈硬化が出てきます。
動脈硬化が進んでいくと、細胞が栄養不足になり壊死していきます。
ですが、神経がダメになっているので本人が気づかないうちに足が切り落とさなければならなくなります。
このようなことが起こるのを糖毒性とも言います。
2型糖尿病で血糖値が上がる原因
血糖値が上がる原因は二つあります。
一つがインスリン抵抗性というものと、インスリンの分泌不足です。
この二つは密接に関係しており、インスリンの受け取り側が反応が悪くなるので、それをちゃんと反応してくれるように大量のインスリンを出すようになります。
その後、インスリンを作る細胞が疲れて、インスリンが減り血糖値がコントロールできなくなるのです。
インスリンは体の整理券
インスリン抵抗性などの話をする前にインスリンについて紹介していきたいと思います。
血糖値のコントロールのためにインスリンがあるのですが、実は血糖を細胞に取り込むのはインスリンが関わるものだけでなく他にも5から6種類があります。
血糖を取り込むものの多くは筋肉や脂肪にあります。
特に筋肉は血糖の8割を取り込むと言われています。
インスリンの働きは筋肉だけに血糖がとられないように、整理券を配りある程度のところで血糖値が保たれるようにしていく働きがあります。
インスリンが働き出すのは血糖が100ml/dlでこれ以上になってくると、インスリンが作られるようになります。
なので、血糖値は100ml/dl以上にならないようにコントロールされているので、空腹時には100ml/dl以下というのが基準値です。
これが126ml/dlを超えると糖尿病と疑われます。
インスリンに反応するGLUT4
実際にはGLUT4だけがインスリンに反応して、血糖を取り込むものと言われています。
このGLUT4のインスリンに対する反応が悪くなるのが、インスリン抵抗性ということになってきます。
ですので、GLUT4の働きがよくなるようにすることが大切になります。
インスリン抵抗性の原因

http://www.hyogohsc.or.jp/onepoint/point36.html 参照
上の図は血糖を取り込む働きを図にしたものです。
インスリンが血糖を取り込む時には様々働きが関係しています。
インスリン抵抗性が出てくる原因はまだはっきりと特定されていませんが、インスリン受容体の異常、GLUT4の異常などが考えられいます。
他に、運動不足、食事、肥満による遊離脂肪酸の増加などが考えられます。
運動不足は糖尿病を引き起こす
運動は図にもあるように血糖を活性化するために必要です。
このことから、運動不足になるとインスリンが働いて糖を取り込むまでの働きが悪くなります。
インスリン抵抗性がある方でも実際に運動をすると劇的によくなります。
血糖が高い方は歩いたりするだけでもいいので日頃の生活の中で運動をしっかりすることが大事になります。
肥満は大敵
インスリン抵抗性を上げる原因に肥満があります。
肥満になると、まずアディポネクチンという物質の分泌が悪くなります。
これは運動と一緒にインスリンによる血糖の吸収を促進させる物質ですが、これが下がることで血糖値が下がりにくくなります。
また遊離脂肪酸が増えることで、インスリンからの命令がうまく伝わらなくなり血糖を吸収することができなくなります。
肥満を解消し、アディポネクチンを活性化し、遊離脂肪酸を減らすことが大切になります。
インスリンの増加は様々な問題を引き起こす
インスリン抵抗性についてまとめていきましたが、実は血糖の問題だけ見ればインスリン抵抗性が多少あってもそれを上回るインスリンが出れば血糖は下がります。
しかし、インスリンが血糖を下げるだけではなく他にも働きがあるのでそちらが生活習慣病のようなものを引き起こす原因となるのです。
メタボリックシンドロームという言葉がありますが、実はこの名前の前にはインスリン抵抗性シンドロームという名前だったのです。
インスリン抵抗性が上がり、血中のインスリンが上がることで、腎臓でのナトリウムの再吸収を促進し、交感神経を刺激します。
また高血圧、肥満、中性脂肪の増加、HDL(善玉コレステロール)の低下、血液凝固の亢進などが起こり、動脈硬化の原因となるのです。
またPCOSとうい不妊の原因になる症状が出やすくなるということも言われています。
糖尿の症状が出ていないと言っても、インスリンの抵抗性が上がると大きな病気をしてしまう要因を知らず知らずのうちに作ってしまっているということなのです。
今はメタボといい、お腹周りの脂肪ばかりが気にされていますが、実はインスリンが深くかかわっているということを是非知っておいてください。
血糖を下げるタンポポ茶
当店の顧問である卲輝(しょうき)先生はタンポポについて研究をされていますが、タンポポT-1という成分が実は血糖値を下げることが分かってきました。
働きとしては、インスリンの受容体の働きを上げ、アディポネクチンの働きを活性化し、GLUT4の働きを良くしてくれるということが分かっているようです。
インスリン抵抗性が下がることで、糖尿、メタボの予防、改善につながっていくことが期待されています。
もちろん運動をしっかりすることも大切です。
糖尿が気になる方から、メタボ対策でタンポポを使い大きな病気から身を守っていくようにしてはいかがでしょうか。
萬育堂薬房店長
薬剤師
鍼灸師
島原順一
萬育堂薬房
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