甲状腺の病気~バセドウ病・橋本病~

この記事は2017年5月12日に再編集しました。

こんにちは。

店長の橋本です(*^。^*)

 

皆さまは、甲状腺についてご存知でしょうか。

芸能人の方でも、歌手の絢香さんやビッグダディの元奥様でタレントの美奈子さんがバセドウ病だと告白されています。

バセドウ病は甲状腺の代表的な疾患のひとつです。

今日は、甲状腺の代表的なバセドウ病橋本病についてお話をしていきます。

 

 

バセドウ病と橋本病の違いについて

 

◆バセドウ病とは

甲状腺ホルモンが過剰に作られることにより甲状腺機能亢進症を起こす代表的な病気です。

また、発病年齢は、20歳代、30歳代が全体の過半数を占め、次いで40歳代、50歳代となっています。

美奈子さんも30歳代ですね(>_<)

バセドウ病罹患率_伊藤病院2010年度

※参考資料:伊藤病院におけるバセドウ病患者の初診時年齢分布 2010初診患者 4440例

こちらの表を見て分かる通り、バセドウ病は女性がかかりやすい疾患です。

 

◆橋本病とは

甲状腺に慢性の炎症が起こったもので、慢性甲状腺炎ともいいます。

ホルモンの合成に異常がないことも多く合成が低下することから甲状腺機能低下症を起こす病気です。

甲状腺の病気は、どれも女性の方がかかりやすいですが、

橋本病は甲状腺の病気のなかでも特に女性が多いです。

 

年齢は、20歳代後半以降、とくに30、40歳代が多く、幼児や学童は大変まれだそうです。

 

橋本病_伊藤病院

※参考資料:伊藤病院 橋本病年齢別患者数

 

甲状腺異常の症状

甲状腺の働きが亢進または低下すると下記のように様々な症状が現れます。

一般によく見られる症状ですが、心臓病、糖尿病、更年期障害、

またはうつ病、認知症など、別の病気に間違われやすい病気です。

甲状腺疾患で現れる症状をまとめてみました。

当てはまる症状があるかセルフチェックしてみて下さい。

 

「バセドウ病」 セルフチェック

◆首の前、のど仏の下のあたりが腫れてきた

◆「しんどい」といった疲労感

◆イライラして、落ち着かないことが多い

◆厚い時期がつらくなった

◆動機がしたり、手足に震えがでる

◆寝つけない、夜中に何度も目が覚める

◆目が突き出てきたように感じる

◆下痢気味になった

◆月経不順、無月経

 

「橋本病」セルフチェック

◆首元が腫れている

◆「けだるい」といった疲労感

◆無気力になることが多い

◆寒い時期がつらくなった

◆身体中の筋肉が硬くなったように感じる

◆睡眠はとれているに、いつも眠い

◆食事量は変わらないのに体重が増えている

◆顔がむくんでいるに感じる

◆便秘気味になった

◆月経不順、月経過多

 

いかがでしたでしょうか?

チェックした項目が多く、気になる症状があれば病院に行って検査を行ってみましょう!

検査は、血液の採取、甲状腺の超音波検査などが行われます。

 

甲状腺の役割 

甲状腺は、から全体の新陳代謝を促進するホルモンを作る臓器です。

人の体では、性ホルモンをはじめさまざまな種類のホルモンが作られています。

甲状腺ホルモンは、主に海藻に含まれているヨウ素(ヨード)を材料にして合成されています。

甲状腺ホルモンは生きてゆく上では欠かせなく、

このホルモンがなくなると1~2カ月ぐらいしか生きられないとか・・・(>_<)

 

<甲状腺がある位置>

首の前方、のどぼとけのすぐ下にあり、大きさは、縦が4cmほどで、重さが18g前後です。

ちょうど蝶が羽をひろげたような形です。

 

甲状腺ホルモン分泌の仕組み

甲状腺ホルモンには、

体内のタンパク質の合成、

エネルギーの代謝、

酸素消費

などの能力を高める作用があります。

他にも、胎児の発育に重要な働きをしたり、子どもの成長を促したりする働きがあります。

 

甲状腺ホルモンははT4(サイロキシン)とT3(トリヨードサイロニン)に分かれます。

 

甲状腺ではおもにT4を作っています。

このT4が肝臓などに運ばれT3になりホルモンの働きを発揮します。

体内では、血液中の甲状腺ホルモンが常に一定の値を維持できるような仕組みが働いています。

 

これをコントロールしているのが、脳にある「下垂体」という部分から分泌される甲状腺刺激ホルモンです。

血液中の甲状腺ホルモンが増えすぎた場合は、下垂体からの甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌量が抑えられ、

自然に甲状腺ホルモンの分泌が減少されます。

 

逆に血液中の甲状腺ホルモン濃度が正常以下になると、甲状腺刺激ホルモンの分泌量が増えて

甲状腺ホルモンの分泌を促されます。

 

血液中の甲状腺ホルモンの量は、このTSHのおかげで常に一定の範囲を維持されているのです。

 

甲状腺ホルモン仕組み2

 

甲状腺疾患の原因について

バセドウ病は、甲状腺の機能が亢進し、過剰に甲状腺ホルモンを作る病気で、

この異常には免疫が関係しています。

 

免疫は侵入した外敵を攻撃し、健康を維持するための大切な仕組みですが、

まれに自分自身の体を攻撃目標とする抗体を作ってしまうことがあります。

 

自己免疫疾患」といい、バセドウ病もこの一種なのです。

この抗体が、甲状腺刺激ホルモンの代わりに甲状腺を刺激し、どんどん甲状腺ホルモンを作らせてしまうのです。

 

なぜ自分の体を攻撃する抗体が作られてしまうのかは原因不明ですが、

バセドウ病の患者様の15%くらいは親・兄弟も同じ病気にかかっており、遺伝的な素質もある程度関係しているようです。

 

バセドウ病を根本的に治療するのは、難しいといわれています。

バセドウ病特有の症状を起こしているのは、血液中の過剰な甲状腺ホルモンです。

 

血液中の甲状腺ホルモンの量を正常にコントロールしていれば、健康な人とまったく変わらない生活ができます。

 

橋本病も、自己免疫疾患と考えられています。また、遺伝的なことも同様です。

ただし、病気が起こるには、遺伝的な素因に加えて、何らかの環境因子が関与していると考えられており

発症の誘因としてよく見られるのは、出産大きなストレスのほか、ヨードの過剰摂取があります。

<ヨードとは>

ヨード(ヨウ素)は甲状腺ホルモンの主原料となるミネラルの事です。

必要な甲状腺ホルモンを作り出すために必要なヨウ素はごくわずかのため、ヨウ素不足にはほとんどなりません。

また、通常は摂りすぎてしまっても問題がない仕組みになっていますが、

バセドウ病を患っている方は、薬が効きにくくなったり、病気が再発しやすくなると言われています。

また、橋本病の方はヨードをより続けることで甲状腺のはりが大きくなったり、機能が低下する恐れがあると言われています。

◆ヨードを多く含む食品

・昆布、わかめ、ひじきなどの海藻類

(昆布だしや昆布エキスを含む調味料、加工食品なども含む)

・ヨード強化卵

・魚介類

 

甲状腺ホルモンは、脳の視床下部から命令され分泌されます。

視床下部は精神状態の影響を受けやすいため、ストレスを感じることで正常に命令を出す事が出来なくなります。

命令が適切に行われないため、ホルモンバランスの乱れが生じてしまいます。

その他にも、睡眠不足、食生活の乱れ(食品添加物・防腐剤の多いもの)などもホルモンバランスの乱れの要因です。

 

当店でおすすめしているたんぽぽ茶ショウキT-1 は脳下垂体を直接活性化して、乱れた情報伝達の流れを整えます。

視床下部は再び正しい命令を出すことが出来るようになるので、ホルモンのバランスが整います。

 

 

ぜひ、一度、ご相談にお越しください。

お待ちしております(^^)/

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黄体機能不全の原因を考える

皆様、こんにちは。

 

ひよこ店長こと、島原です。

 

最近ぐっと寒くなってきましたが皆様は体調は大丈夫でしょうか。

体を冷やしてしんどくなっておられる方が多いので気を付けてください。

 

さて、今日は高温期の過ごし方を考えていきたいと思います。

 

まずは高温期について少し見ていきたいと思います。

 

高温期は体温を上げるプロゲステロンが出ている時期

 

高温期がなぜ体温が上がるのかというと、プロゲステロンというホルモンが出ることでこのホルモンの働きで体温を上げます。

他に子宮の粘膜を発達させ着床しやすい環境を作り、妊娠継続にも大切なホルモンとなります。

 

この妊娠に至らずこのホルモンが減ってると、生理が起こります。

またこの変化が急激だったり大きいと自律神経が乱れやすく、月経前症候群の原因などにもなります。

 

このホルモンは卵巣の黄体というところからでます。

 

顆粒膜細胞の働き

 

 

 

 

 

 

 

 

図にもありますが、プロゲステロンはLHというホルモンが黄体のLHのレセプターというところと結合すると、プロゲステロンが作られます。

 

低温期のところでもお話をしましたが、LHのレセプターというのが増えるとプロゲステロンも作られる量が出てきます。

 

LHレセプターができるのは低温期の排卵前

 

LHのレセプターができるのは低温期の特に排卵前の卵胞の時に作られていきます。

 

卵胞は一回の周期に20代なら約1000個、、30代で約500個、35歳で約100個、40代で約10個同時に作られていきます。

 

そのうちの一つだけあ排卵するのですが、その排卵をするものの選別はしっかりと大きくなったものでかつLHのレセプターがしっかりとできたのものが排卵することができるのです。

 

しかし年齢とともにLHのレセプターの数は減っていき、プロゲステロンも出にくくなってきます。

そこで問題になるのが黄体機能不全です。

 

黄体機能不全とは

 

黄体機能不全とは、黄体から作られるエストロゲンやプロゲステロンが十分に分泌されないなどして起こるものです。

 

具体的には排卵や受精に問題はなくても、エストロゲンや、プロゲステロンの作用の不足があり、このため内膜が十分に発達せず、着床障害が起こります。

 

また着床したとしても、黄体が必要な期間より早くなくなってしまい、妊娠が継続できず、消退出血とともに妊娠が中断するということが起こってきます。

 

黄体機能不全は病院の検査などでも見ることができますが、

家でも基礎体温表から知ることも可能です。

 

黄体機能不全かもしれないという見極めのポイントはいくつかあります。

 

・高温期の基礎体温表がギザギザしており、大きく陥落しているところがある。

・低温期のとの体温の差が0.3度未満である。

・プロゲステロンの分泌が不十分のため高温期が10日以内で終わる。

 

高温期が10日以内で終わるというところで注意したいことは、生理周期が28日やそれ以上でも、高温期が長いとは限らないということです。

黄体機能不全はプロゲステロンの減少が早く起こるため月経のタイミングが早くなりますが、多くの場合卵胞が育つのが遅く、排卵するまでの期間が長くなるので生理周期だけで見ると分かりません。

 

排卵が終わり高温期になっての日数がどれくらいあるかが大切になります。

 

黄体機能不全の原因は

 

黄体機能不全の原因ははっきりと原因が明らかになるケースは少ないと言われています。

 

不妊治療などで卵巣刺激のためにhMGをやGnRHアゴニストを使ったりすると、内因性のLHやFSHの分泌の抑制により高率で黄体機能不全を起こすのでART治療時は黄体補充療法が必要になる場合が多いです。

 

また黄体機能不全に大きくかかわる要因として高プロラクチン血症があります。

高プロラクチン血症が関わる黄体機能不全のメカニズムは次のようになります。

 

高プロラクチン血症になる。

 

プロラクチンの分泌を抑えるためにドパミンの分泌が増える。

ドパミンはLHやFSHの分泌も下げる

卵胞の発育や黄体機能不全を引き起こす。

 

このようにプロラクチンが上がるとそれにつながり卵巣の働きも抑えられるので、黄体機能も下がるだけではなく卵子の質も下がってしまいます。

 

高プロラクチン血症の原因のほとんどはストレス

 

高プロラクチン血症の原因は間脳視床下部脳下垂体というところから分泌されますが、ここが腫れたり下垂体腺腫となると異常に分泌されてしまうということはありますが、他に大きな原因としてストレスだと言われています。

ドパミンは何らかの行動を引き起こす時に使われるホルモンで、仕事量が多かったり様々な事案を抱えている方はドパミンを大量に必要となります。

これが減ってくると行動の引き起こすという作業ができなくなり、鬱と言われたりするようになります。

 

つまり過度のストレスやストレス状態が続くことで、プロラクチンの分泌を抑えているドパミンの分泌の量が減少し高プロラクチン血症になるのです。

 

甲状腺が低下するとプロラクチンが上がりやすい

また注意したいのは甲状腺ホルモンが低下すると、甲状腺ホルモンの分泌を上げようとするホルモンが出ます。

しかしそのホルモンはプロラクチンの分泌も高めてしまうのです。

 

甲状腺の機能の低下も卵巣の働きを弱めてしまうので、甲状腺が弱っている方はその治療も同時に行っていくことが大事です。

 

 

LHレセプターが減ることで黄体の働きが下がる

 

9月の子宝勉強会でも勉強しましたが、年齢とともにLHのレセプターの数は減ってきてしまうということでした。

先にあげた図でも紹介しましたが、高温期に入るとLHレセプターが働くことでエストロゲンとプロゲステロンが作られます。

この二つのホルモンが妊娠継続に非常に大切になります。

 

また低温期に基礎体温表がガタガタになると、卵巣の機能が悪くなり、またホルモンのバランスも崩れている証拠になります。

 

低温期のがたがたは主に冷えとストレスです。

ストレスは先ほど話したように、プロラクチンの原因が多くありますが、冷えは前のブログにも載せましたが、炎症が起こりやすくなるので熱を作ったり、その炎症を抑えることで体温が下がったりします。

 

炎症の場合は体温がちゃんとあるからと言っても安心ではなく、血流がちゃんと流れているかが問題になってきます。

 

部分的に血流が悪く、その場所で炎症が起こっているだけでも、ホルモンの働きで体全体に影響が出ます。

体温がきちんとあるからと言って安心するのではなく血流が隅々まで滞ることなく流れているかが大切になります。

 

このような炎症があるとホルモンのバランスが崩れ、きっちりと卵胞を育てるという時に必要なホルモンが足りなかったりすることで、発育が悪く、排卵前に増えるはずのLHレセプターが増えにくくなります。

 

 

ストレスからの害を軽減し、血流を良くする温灸

 

温灸は今までもご紹介してきましたが、遠赤外線の効果でリラックス作用と熱をしっかりと中まで伝えるという働きがあります。

 

温灸を毎日2回行うことで、基礎体温表がきれいに改善したという例もありますが、これは体の冷えの改善、ストレスによる脳の興奮やプロラクチンや炎症を抑えることで基礎体温法が安定したと考えられます。

 

体を温め血流をよくして、体をリラックスさせることは卵子の力が弱い方、黄体機能がなかなか良くならない方にはお勧めです。

 

ホルモンバランスを良くして働きをよくするタンポポ

 

卲輝先生の開発されたタンポポ茶はレセプターを増やし、ホルモンの働きを上げるということが分かっています。

また脳下垂体というところに働きかけホルモンのバランスを整えます。

 

子供に恵まれやすい体作りを助けます。

 

他にもカッサなどで血流を改善し、身体のコリを取り、ストレスを取り除く方法も用意しております。

 

お薬でホルモンの調整をするだけでなく、根本にある体の問題を解決してこそよりよく前に進めるのではないかと考えています。

 

毎日ご相談は受け付けておりますので、一度ご相談くださいませ。

 

萬育堂薬房店長

薬剤師

鍼灸師

島原順一

 

萬育堂薬房

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