伝統健康法的にみた妊娠のメカニズム

皆様、こんにちは。

 

ひよこ店長こと、島原です。

 

さて今日は妊娠しやす体作りの一環としてやっている子宝カッサについて取り上げていきたいと思います。

 

妊娠しやすくなるために取り入れた東洋の知識

私たちは妊娠しやすくなるために様々な方面からのアプローチを考えています。

先日お話をしたように妊娠しやすい体作りのためにはいくつかポイントがありました。

http://www.banikudo.com/?p=736

内容は上のページで確認してみてください。

 

様々妊娠しやすい体作りをしていくうえでクリアしたい問題があります。

その問題をカッサで解決していくうえで大切なのは体に流れる経絡と言われる流れとツボの働きを理解しておくことが必要です。

 

当店で考える妊娠しやすくなるために気を付けている経絡があります。

それは胃経、脾経、腎経、任脈、衝脈、帯脈と呼ばれる流れです。

 

東洋医学では独特の考え方で物事をとらえているので現代医学と比べて考えると難しいですがこれはこれと思ってみていただくと良いと思います。

 

先天の精と後天の精

 

伝統健康法の中で先天の精と後天の精という言葉があります。この意味はざっくりいうと次の通りです。

先天の精:生まれつき持っているエネルギー 父親や母親から受け継いでいる

後天の精:食事や呼吸などから取り込んだエネルギー

これは独立したものではなく先天の精は後天の精によって補充されていきます。

 

人の中ではこの二つのエネルギーを使って、気や血、水といった体の中で必要なものを作り出して行くと考えています。

 

先天の精は腎に蓄えられ、後天の精は脾で作られる

ここで腎や脾が関わってきますが、腎では先天の精を蓄えています。

よく雑誌で腎を強くするとアンチエイジングに良いと言われています。先天の精は年齢ともに少なくなっていく言われていますのでそのように言われます。

 

また脾では後天の精を作っています。

脾とは今でいう胃や腸にあてあまり、消化吸収したものをエネルギーに変えるまでを脾の働きとしています。

脾の働きが悪くなると疲れやすくなったりする原因となります。

 

生殖器を補う腎と水の巡りをよくする脾

先天の精や後天の精を抜いて腎や脾に注目すると他に大事な働きがあります。

腎は生殖器を補うという働きがあります。

腎にかかわる関元や命門といったツボは非常に重要なツボです。

特に命門とはもっとも基本的な生命の働きと生殖の働きという意味の言葉で、子宝ではとても大事なツボとなります。

関元も腎の力を補い、また臍下丹田と言われるように、臍の下にある気が溜まる大事なツボです。

下半身に力がない方はここが弱っており、やはり生殖能力や根本的なえてるぎーが不足していると考えられます。

 

 

また脾に目を向けてみると、脾は後天の精を生み出す働き以外に、水の巡りをよくするという働きがあります。

脾の力が弱くなると体に痰湿と呼ばれる水が溜まり流れが悪いところができやすくなります。

むくみなども代表ですが、むくみは体の表面に溜まった水ですので、いえば体が水浸しの状態と同じことと言えます。

体に水が溜まって巡りが悪い方の特徴として、舌を見た時に苔が厚くなっている方は体に水が溜まっている証拠と言えます。

脾の働きは脂っこいもの、味が濃いもの、甘いものを食べ過ぎると疲れてきて弱ると考えられています。

食事した後すごく眠たくなってしまう方は脾の働きが弱っている証拠なので、気を付けましょう。

 

卵巣の上を通る胃経

次に胃経について考えていくと、胃経は流れが卵巣の上を通る経絡です。

卵の成長をよくさせたい時にはしっかりと流しておきたいところでもあります。

またお腹のところでは天枢というツボがあります。お腹が固くなっていると腸のリンパの流れが悪くなり滞ります。

そうするとお腹の中が冷え子宮の温度も冷えやすくなります。

胃経の流れをよくすることで子宮にも卵巣にも良い働きが見込まれます。

さらに体に痰湿ができると言いましたが、この痰湿という巡りの悪い水は胃経に溜まると言われています。

この痰質を取り除くツボも胃経にあるので、身体の冷えをとる上でも大切なところです。

 

体の余計な水を取り除く帯脈

さて次に帯脈を紹介したいと思います。

帯脈とはその名の通り帯をまくようにお臍の高さで一周めぐっている脈です。

帯脈の働きは下半身が水に浸かっているように冷えているという方に使うところです。

水はけを良くして余分な水を取り、冷えをとっていくうえで大切です。

 

排卵、生理にかかわる衝脈

衝脈とは二つの意味があります。

子宮の周りを囲むように溜まった血液を血海と言いますがそれをさすものと、排卵や生理を起こす働きのことを指すものとあります。

 

西洋医学では子宮の周りに血がたまったものはないですが、子宮内膜がそれににたようなものかなと考えられます。

 

衝脈のうち排卵や生理といった外に出すという力は特に衝気と言います。

衝気が弱いと排卵する力が弱くなり、排卵障害や、生理がだらだらとなったりすることがあります。

衝気をつかさどるのは主に肝の働きなので、衝気を調節するときは肝経を調節します。

 

私たちは内膜があまり厚くならない方には衝脈が弱いと考え、衝脈を流していきます。

ここでポイントは衝脈は胃経の気衝というツボから始まる経絡です。

胃経から始まるツボなので腸の働きがカギになっていると考えています。また足の付け根にある気衝は温灸でも温め衝脈の流れを良くしていきます。

 

妊娠する力をつかさどる任脈

任脈は妊娠の脈ともいわれています。任脈では子宮内膜がはがれないように保つ働きや赤ちゃんがお腹で保たれるようにする力をつかさどる脈です。

当店でも任脈は大切に考えており、妊娠継続のために流れを良くして、温灸などでしっかりと温めていくようにいたします。

 

任脈の流れには気海、関元、神闕など妊娠だけでなく体を整えるうえで重要なツボがあります。

 

当店ではこのような東洋医学的な根拠に基づき妊娠しやすい体作りのためのカッサを行っております。

 

生理周期によって触ってはいけないところや状態によって足していきたいツボなどもあり、ツボの選択は難しいところがあります。

しっかりとした知識のあるところで妊活治療はやるべきだと考えております。

 

早めの対策が大切ですので、不妊でお悩みの方には一度カッサをお試しください。

 

萬育堂薬房店長

薬剤師

鍼灸師

島原順一

 

萬育堂薬房

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