妊娠した人は実践してる!妊活中のおススメ&NG食生活

皆さま、こんにちは!

 

先日の妊活セミナーでも講師の鎌谷先生からお話がありましたが、

不妊治療を受けるご夫婦がとっても多い日本において、

不妊治療を行った上で出産まで至ったケースがかなり低いことが分かっています。

 

これが何を意味するかというと、

 

不妊治療をしても、赤ちゃんを授からない人がたくさんいる

 

という事です。

 

 

病院での不妊治療は、精子と卵子が出会うお手伝いをしてくれます。

 

タイミング法では排卵日を予測し、卵子と精子が出会える日を見つけます。

人工授精になると、精子の卵子までの道のりを少しだけ短くしてくれます。

体外受精は、卵子と精子の出会いの場所を作ります。

顕微授精は、卵子と精子をきっちりと結びつけます。

 

ここまでしても、妊娠、出産に至らないという事は、妊娠・出産するためには、

他にも色々としなければいけない事があるというのが現実です。

 

medical_funin_couple

 

 

妊娠しやすい体質になるために、ご夫婦ともにできる生活習慣の改善のひとつが

食事です。

 

妊活を始めよう!と思い立ったら、まずは食生活の見直しから始めてみましょう。

 

 

 

現代は飽食の時代で、多くの人が食べ過ぎの状態で毎日を過ごしてしまっています。

太っていることや甘いものを食べ過ぎてしまうことは、排卵しづらくなる多嚢胞性卵巣症候群の原因にもなりますし、常に胃が動いている状態で消化にばかりエネルギーを使い、他がおろそかになりがちです。

 

 

食べ過ぎる生活習慣を今の内から改善しておかなければ、妊娠糖尿病になるリスクも上がります。

妊娠糖尿病は悪化すると流産や早産を引き起こしやすくなります。

また、赤ちゃんの発育や機能に問題がでるケースも高まります。

出生後にも新生児低血糖を引き起こす危険性もあります。

 

 

 

食事はからだを作る基本です。

 

l_2013-10-16_f29a340225cb5229b365907d7c96c2b3

 

コンビニや外食、インスタントや冷凍食品、お菓子やアイスクリームばかりの食生活を送っていると、栄養が偏り体調も悪くなり、ホルモンバランスも乱れてしまいます。

 

便利なものであふれていますので、忙しいとついつい頼りがちになってしまいますが、妊娠しやすい体作りを目指すなら、日々の食事を見直してみましょう。

 

妊活中のご夫婦必見!

 

妊娠力を上げる栄養素や食材、ポイントをご紹介いたしますので、

ぜひ参考になさってください。

 

 

 

3adf6467487dea796088ea058453d37f_s

ポイント①体を温める食べ物を摂ろう!

妊活中の皆さまにとっては、もはや当たり前の事かと思いますが、

 

妊娠するためには、冷えは大敵です!

 

体が冷えていると血流が悪くなります。

 

血流が悪くなると、ホルモンもうまく運ばれなくなりますし、

子宮も硬くなり妊娠しづらくなります。

また、血流が悪いと着床しやすいふかふか柔らかい子宮内膜になりません。

黄体ホルモンの分泌量も減少し、卵巣へ酸素が十分に送られなくなり、

卵子の成長に影響してしまいます。

 

このように、冷えは妊活にとって悪いことばかりなのです。

 

お腹のあたりに手のひらをあててみて下さい。少し冷たいなと感じたら、

子宮が冷えている証拠です。

舌の温度よりも低いものはなるべく口にしないように、温かいものを食べ、飲んで

体を冷やさないように習慣を変えてみましょう。

 

では、体を温める食べ物にはどんなものがあるがご紹介します。

 

体を温める食材

・しょうが(生よりも乾燥させたもの)

・かぼちゃ

・山芋

・ねぎ

・ごぼう

・こんやく

・レンコン

・海藻

・ラム肉

・青じそ

 

寒い地域で採れるものは体を温め、暑い地域で採れるものは体を冷やします。

南国で採れるマンゴーやバナナ、ルイボルティーなどは実は冷やしてしまうのです。

どこで栽培される食材なのかを調べると、体を冷やす食材を上手く避けることが出来ますね。

 

 

 

 

 

ポイント②「まごわやさしい」を基本に!

 

妊活中の食事は和食中心を心がけるようにしてください。

 

今から90年ほど前、大正時代には現在よりも21倍もの人が、

45歳以上で出産をしていました。

現代のように不妊治療の技術もない時代に、

自然に高齢でも出産していた人がたくさんいらっしゃったのです。

 

その当時と違う事。

 

不妊の人が多くなっている原因のひとつが、食生活の変化だと考えられています。

大正時代には少しずつ洋食も広まってきていましたが、

一般家庭ではまだ質素な和食で生活していた時代です。

麦飯に漬物、味噌汁に魚の干物、毎日がそんな食事の時代です。

今は世界各国あらゆる料理が楽しめ、家庭でも普通に洋食を作ります。

朝はパンにフルーツ、グラノーラ、スムージーなんかが当たり前になっています。

そのような食生活の変化が、不妊で悩む人を苦しめている要因のひとつではないでしょうか。

 

45歳以上でも、多くの方が出産されていた時代の食事にできるだけ近づけるよう、

食生活を見直してみて下さい。

 

そんな中でも、「まごわやさしい」を押さえておけばOK!

 

「まごわやさしい」とは・・??

ま:まめ

ご:ごま

わ:わかめ(海藻類)

や:野菜

さ:魚

し:しいたけ(きのこ類)

い:いも

 

 

%e3%81%be%e3%81%94%e3%82%8f%e3%82%84%e3%81%95%e3%81%97%e3%81%84

 

 

 

これを基本に日々の献立を考えて下さい。

昔ながらの食事が妊娠しやすい体へと近づけてくれます。

 

 

 

natsume1

ポイント③赤い食材を摂ろう!

 

赤い色をした食材は、血を作り出してくれると言われています。

女性は毎月生理があるので、貧血の方がとても多いです。

子宮内膜を厚くするためにも、血が十分に必要です。

また、妊娠するとより貧血になりやすいので妊活中からしっかりと血を補うよう心がけましょう。

 

簡単に血が足りているかどうかテストする方法があります。

鏡の前で「あっかんべー」のポーズをしてみて下さい。

下まぶたの裏側が白くなっていると貧血状態で要注意です。

 

akkanbe_girl

 

貧血の場合は鉄剤を処方される場合が多いですが、鉄剤は胃が荒れやすいと言われています。出来る限り食事からしっかりと血を作りましょう。

 

血を補う赤い食べ物

・パプリカ

・人参

・棗(なつめ)

・クコの実

 

 

 

 

 

10131022460

ポイント④黒い食材を摂ろう!

 

伝統健康法では、黒い食材は「腎」に効くと古くから言われています。

そして、腎は生殖機能に深く関わることから、赤ちゃんを授かりたい時は

黒い食べ物を食べると良いとされています。

 

黒い食べ物

・黒豆

・黒ゴマ

・ひじき

・わかめ

・昆布

・しいたけ

・ごぼう

・黒酢

 

 

fcfni_ankaketouhu-thumb-autox1600-16981

 

ポイント⑤良質な植物性たんぱく質を摂ろう!

たんぱく質は筋肉や皮膚、ホルモンなど重要な要素を構成している大切な栄養素です。

動物性のたんぱく質は肉よりも魚を多めに、また植物性たんぱく質をより多く摂るように心がけましょう。

1日に自分の手のひらの分量ぐらいを目安に食事に取り入れて下さい。

 

植物性たんぱく質

・豆腐

・納豆

・湯葉

・きな粉

 

 

 

540x357xS0011076-540x357.jpg.pagespeed.ic.vAqbQPjAon

 

ポイント⑥ネバネバ食品を摂ろう!

ネバネバした食品には、「糖鎖(とうさ)」という細胞同士の情報伝達に必要な物質が含まれています。

糖鎖は細胞ひとつひとつにくっついていて、アンテナのようにそれぞれの情報をキャッチしあっています。

糖鎖が不足してしまうと、細胞同士の情報共有が上手くいかず不調や病気に繋がります。

健康を維持するために欠かせない糖鎖は、

ホルモン分泌や卵子と精子の受精の鍵も握っています。

 

糖鎖は常に病原菌や細菌の撃退に使われているため、現代人の40%が不足しています。

また、加齢によっても減少していきますので、日々体の中に糖鎖を補給する必要があります。

赤ちゃんを授かる為に、その後も健康に過ごすためにネバネバ食品で糖鎖を体内に取り入れましょう。

 

 

糖鎖を含むネバネバ食品

・納豆

・オクラ

・山芋

・なめこ

・めかぶ

・モロヘイヤ

・・・など

 

 

 

 

ポイント①~⑥までを参考に、老化を防ぐビタミンC、ホルモンを作り出すビタミンE、

葉酸、鉄分、亜鉛などの栄養素もしっかりとバランスよく食事に取り入れるよう心がけて下さい。

 

何かひとつをたくさん食べるのではなく、大切なのはバランスです。

あとは腹八分目におさえ、食べ過ぎないように注意しましょう。

 

 

ビタミンCが多い食材

・ブロッコリー

・パプリカ

・菜の花

・ケール

・ゆず

・芽キャベツ

 

ビタミンEが多い食材

・アーモンド

・いわし

・たらこ

・あんこうの肝

・モロヘイヤ

 

葉酸が多い食材

・ブロッコリー

・小松菜

・アスパラガス

・パセリ

・クレソン

・枝豆

・春菊

 

鉄分が多い食材

・パセリ

・卵黄

・しじみ

・ほうれん草

・モロヘイヤ

・ニラ

 

亜鉛が多い食材

・牡蠣

・煮干し

・ごま

・豚レバー

・うなぎ

 

 

では、逆に妊活中に摂らない方が良い食材、

気をつけたい食生活はどんなものがあるのでしょうか。

 

良いと言われるものをバランスよく摂ると同時に、

避けられるものは避けて赤ちゃんに出会える近道を作りましょう。

 

 

妊活中にできるだけ避けてほしい食べ物その①

トランス脂肪酸

 

food_margarine

 

近ごろ良く耳にする「トランス脂肪酸」をご存知でしょうか。

トランス脂肪酸とは、不飽和脂肪酸の一種で、多くは植物油を加工する工程でできるものです。

 

WHO(世界保健機関)は「トランス脂肪酸量は総エネルギー摂取量の1%未満とすべき」と勧告し、アメリカのFDA(食品医薬品局)は、2018年以降トランス脂肪酸を含む油脂の食品使用を原則禁止すると発表しています。

 

他国でのトランス脂肪酸に対する状況をまとめてみました。

 

アメリカ ニューヨーク市:トランス脂肪酸の完全使用禁止。

オランダ:トランス脂肪酸が含まれる製品を販売禁止。

デンマーク:トランス脂肪酸の含有量制限が2%。違反すると罰則の対象に。

韓国:トランス脂肪酸の食品表示を義務化。

台湾:トランス脂肪酸の食品表示を義務化。

中国:トランス脂肪酸の食品表示を義務化。乳幼児への食品に対しては使用禁止。

 

 

このようにトランス脂肪酸は世界的にも危険視されている脂肪酸ですが、

日本では摂取量が他国と比べ少ないとされ、何の規制もされていないのが現状です。

 

トランス脂肪酸はLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を増やし、

HDLコレステロール(善玉コレステロール)を減らしてしまい、

冠動脈疾患のリスクを高めることが指摘されています。

 

体内に蓄積され、細胞膜の形成を阻害し、免疫異常となり、老化に繋がる活性酸素を大量に発生させます。

トランス脂肪酸は、癌、動脈硬化、アレルギー疾患、心疾患、うつなどの原因として考えられます。

 

また、トランス脂肪酸の摂取により卵子や精子の質が下がり、排卵性の不妊に繋がる危険性も考えられます。

妊活中の場合は、控える方が良いと言われています。

 

トランス脂肪酸を多く含む食品

・マーガリン

・ショートニング(ケーキやお菓子の材料になります)

・サラダ油

・キャノーラ油

・チョコレート

・マヨネーズ

・カップ麺

・スナック菓子  などなど

 

 

マーガリンやショートニング、植物性油脂が材料となって作られたものには、トランス脂肪酸が含まれています。

アイスクリームやドーナツ、菓子パン、市販の揚げものなども注意です。

 

マーガリンやサラダ油は安価なので、家庭でも使う方が多くいらっしゃいますが、

オリーブオイルや米油、ごま油、亜麻仁油などを使うように油を見直してください。

 

 

妊活中にできるだけ避けてほしい食べ物その②

カフェイン

coffee20160715235104_tp_v

 

女性の場合は、カフェインを1日500mg摂取した場合、不妊の割合が45%増加すると言われています。

これはコーヒーに換算すると、1日5杯以上に相当します。

 

また、妊娠した場合は、1日に2~3杯以上コーヒーを飲むと流産のリスクを高める可能性があります。

1杯くらいであれば問題ありませんが、カフェインを含むものはできるだけ減らすのが賢明です。

 

カフェインを含む飲み物

・コーヒー

・紅茶

・緑茶

・ほうじ茶

・烏龍茶

・玄米茶

・抹茶

・ココア

・コーラ

・栄養ドリンク

 

 

妊活中にできるだけ避けてほしい食べ物その③

乳製品、チーズ

kunsei_cheese

ハーバード大学の研究で、低脂肪や無脂肪に調整された乳製品の摂取が

排卵障害のリスクを高めるという事が分かりました。

 

低脂肪牛乳やヨーグルトなどは控えるようにしましょう。

 

 

また、チーズは精子の濃度や運動率に悪く影響します。

ご夫婦ともに乳製品の摂取はできるだけ控え、低脂肪、無脂肪に調整したものとチーズは避けるようにしましょう。

 

 

 

以上の3つが妊活中にNGな食べ物です。

 

日頃の食事のなかに、こんなに恐ろしいものがあったのかと

少し怖くなってしまうものもありましたね。

ただ、知らなければ妊娠までの道のりは遠ざかっていたかもしれません。

 

体に良いもの・悪いものをこれで把握できましたので、

あとは日々の生活を少し見直せば体質は少しずつ変化していきます。

 

無理はせず、バランス良く夫婦一緒に取り組んでください。

 

サプリメントなどで補助するのもOKです。

妊活に良い食事は、妊娠中にも、出産後自分自身だけでなく家族の健康にも良い食事です。

長く長く続けていけるよう、それぞれのご家族なりのやり方を見つけて下さいね。

 

fc52c02bc19bbabfbff267af77186b27_s

 

***********************
萬育堂薬房
〒530-0046 大阪府大阪市北区菅原町10-11ジーニス大阪105号
TEL:06-6311-5181
Mail:info@banikudo.com
PCサイト:http://www.banikudo.com/
子宝サイト:http://kodakara.banikudo.com/
LINE : @banikudo
FBページ : https://www.facebook.com/banikudo
TwitterID : banikudo
***********************

[temp id=3]

生理周期が短い方、長い方の原因は何か考える

この記事は2017年5月10日に再編集致しました。


 

皆さんこんにちは!鍼灸師、子宝カウンセラーの橋本です。

 

さて今回は排卵生理周期について考えていきたいと思います。

 

生理が長かったり短かったりする方がおられますが、どうしてこのようなことが起きるのかをまとめていきます。

 

◆生理周期の流れ

まず、生理周期の流れについて説明していきたいと思います。

 

基礎体温表グラフ

上の図は代表的な基礎体温表です。

 

28日もしくは29日周期で生理期間は大体5日間から7日間、低温期が14日間、高温期は10~14日、排卵は14日の体温がぐっと下がったあたりになります。

多くの方がこの通りに来ているかもしれませんが、生理周期が長くなったり短くなったりする場合があります。

 

この生理周期の変化にはいくつか原因があります。

生理周期が長くなる原因

・妊娠している(高温期が17日以上続く)

・低温期の期間が長くなる

 

生理周期が短くなる原因

・黄体機能不全(高温期が10日未満)

http://www.banikudo.com/?p=800 に詳しく書いています。

・低温期が短くなっている

 

これについて解説していきます。

 

◆高温期17日以上続くと妊娠

生理周期が長くなる原因としてまず、「妊娠」があげられます。

基本的に高温期が17日以上の方は妊娠していると考えます。

 

これは受精卵が着床すると、着床した受精卵が出す特有のhCGという伝達物質を出すようになります。

それが出始めると、黄体が妊娠黄体となり、妊娠継続ができるようになります。

 

hCGが出ている間は妊娠黄体として維持されますので、この値が大切になります!

 

◆生理周期が長くなる原因

 

生理が長いかどうかという目安として、正常な生理周期は25日から38日、希発月経と言われるのが39日から3か月未満、続発無月経としては3か月以上停止している状態を言います。

周期の変動が6日以内とういうのが正常で、7日以上ある方が不整周期と言います。

 

ですので生理周期が長くなるというと、39日以上の方で変動が7日以上ある方が問題となってきます。

 

長くても毎月同じくらいのタイミングで来られる方はそのような卵巣周期になっていることもありますので、大きな問題ではありません。

 

 

生理周期が長くなる原因はいくつか考えれます。

・ストレス

・多嚢胞性卵巣(PCOS)

・体重の増減

・内科の全身疾患(糖尿病など)

 

この中でPCOSについて説明していきたいと思います。

 

◆多嚢胞性卵巣(PCOS)とはどうして起こるのか。

 

PCOSの原因とははっきりとは分かっていませんが、仮説として考えられているものがあります。

それが男性ホルモン(アンドロゲン)の兼ね合いです。

 

顆粒膜細胞の働き

 

卵胞期(低温期の時)には莢膜細胞(きょうまくさいぼう)でアンドロゲンが作られます。

このアンドロゲンが男性ホルモンのことですが、これを原料に女性ホルモンが作られます。

 

ですがここで内科的な問題や、ストレスなどによるホルモンバランスの乱れ肥満血糖値の上昇などにより男性ホルモンの産生が増えます

 

特に肥満、血糖値の上昇について説明していきたいと思います。

 

 

◆肥満が男性ホルモンを増やす理由

 

肥満の一番の問題は、脂肪が増えるということです。

脂肪でも女性ホルモンが作られています。

この女性ホルモンは卵巣などには働かない、全身をめぐる、ホルモンとなります。

 

しかし脳は十分にエストロゲンがあると認識してしまい、卵巣にエストロゲンを作ってという命令、つまりFSHを作ることを抑えてしまいます。

脂肪から出るエストロゲンが上がるごとに、LHの値も上がっていくようになってきます。

 

LHは卵胞でも男性ホルモンを出す働きがありますので、卵胞の育ちが悪くなり、ひどくなると排卵することができず、PCOSの症状が出るようになります。

 

まとめると・・・

 

肥満が進むと脂肪から出るエストロゲンの量が増える

脳がエストロゲンが十分にあると認識してFSHを下げLHを上げる

FSHが下がるため卵巣での卵子の発育が悪くなり、LHが増えることで男性ホルモンが増えてきてしまう

未熟なまま卵子が排卵されたり、男性ホルモンの増加で卵巣や卵胞の膜が厚くなり排卵障害がでる

 

明らかに肥満でなくても体脂肪率が高い方は要注意です。

 

 

◆血糖値が上がると男性ホルモンが増えるわけ

 

血糖値が上がりやすい方の中でも特に、インスリン抵抗性が高い2型糖尿病と言われる方は問題です。

 

インスリン抵抗性とは簡単に言うと、インスリンが効きにくくなる病態です。

インスリンは血液中の糖を細胞内に取り込むという時に働くホルモンなのですが、このホルモンが働きにくくなるために血糖値が上がるのです。

 

これはインスリンが悪くなったのではなく、インスリンを受け取る細胞側がおかしくなっているために起こります。

 

肥満や運動不足、過食によりインスリン抵抗性が出た方は、血糖値が上がった時に普通の量のインスリンでは反応しないのでインスリンが大量に分泌されます。

 

インスリンが高くなると、これが卵子の莢膜細胞に刺激を与え、男性ホルモンを作るのを促進してしまいます。

 

流れとしてはこうです。

食べ過ぎ、肥満、運動不足

インスリン抵抗性が上昇

血中のインスリン濃度が高くなる

莢膜細胞のアンドロゲン(男性ホルモン)の分泌が高くなる

卵巣や卵胞の膜が厚くなり、排卵障害や卵胞の発育不全が起こる

 

このように卵子の発育が遅くなったり、排卵ができなくなり、ひどくなると誘発剤を使わないと排卵しないというような状態になります。

 

これにより生理周期が長くなります。

 

◆生理周期が短くなる理由

 

生理周期が短くなる理由は、黄体機能不全と排卵が早くなってしまうということがあります。

黄体機能不全はお話ししたので、今回は排卵が早くなる理由について考えていきたいと思います。

 

生理周期が短くなる理由は、

・ホルモンのバランスが悪くなる

・無排卵周期症

 

この鑑別は基礎体温表をつけてみないと分かりません。

無排卵の場合、基礎体温表は2層に分かれず、1層のままになっています。

 

この時出血が出るものは、生理ではなく破綻出血といい、内膜が重さに耐えきれず落ちてくるような感じです。

高温期になった時に内膜を維持するプロゲステロンが出ますが、これが出ないため起こります。

 

 

◆ホルモンバランスの変化から排卵が早くなる

 

ほかにホルモンバランスが変わることにより、低温期が短くなることがあります。

これは卵子の成長がとても速くなるということが原因になってきます。

 

詳しい原因は分かっていませんが、ホルモンバランスが崩れ卵胞の成長をぐっと上げたということが考えられます。

 

排卵はある一定の量のエストロゲンが出ることで、それが刺激となり、LHサージが起こります。

 

診察時タイミングを教えてもらう時も卵胞の大きさをエコーで調べてもらっていると思います。

これは卵胞の大きさが大きくなるのは顆粒膜細胞が大きくなるからですが、ここがエストロゲンを作り出すところです。

なので、卵胞が大きくなるということはエストロゲンがしっかりと出ているということが考えられますので、卵胞の大きさから排卵となる時期を予測していきます。

 

排卵が早くなるときは、普段以上に卵胞が大きくなるのが早く育っていることが分かります。

 

 

◆ホルモンバランスと整え、血糖値を下げるタンポポ

 

タンポポを研究されている、当店の顧問でもある卲輝先生にお話を伺うと、タンポポは脳のホルモンを出すようにと命令をする間脳視床下部というところからホルモンバランスを整えることが分かっているとのことです。

ホルモンバランスを整えることにより生理周期がきれいになっていきます。

 

また、血糖値を下げる効果があり、糖尿病の方にも使っています。

先にも紹介したとおり、血糖値が上がりやすく、インスリン抵抗性があると男性ホルモンが出やすく、卵子の成長を妨げてしまいます。

 

タンポポはインスリンの分泌を助けるのではなく、細胞が血糖を取り込む働きをサポートすることが分かっていて、インスリン抵抗性がある方でも血糖値が下がっていくということです。

 

妊活も生活習慣病とかかわりがある内容もあるので、日頃の生活習慣をしっかりと整えていくこと、健康な体作りも大切になります。

 

妊活でわからないことがあればいつでもご相談ください。

 

 

毎月1000人の方に「萬育堂健康通信」を読まれています!

毎週水曜日・第一火曜日の13時~・15時~・17時~妊活相談受付中!

 

萬育堂薬房店長

子宝カウンセラー

鍼灸師

橋本 実沙樹

 

萬育堂薬房

〒530-0046

大阪市北区菅原町10-11 ジーニス大阪105

電話:06-6311-5181

メール:info@banikudo.com

お問い合わせは電話かメールにてお待ちしています。