「むくみ」は実は怖い!? 伝統健康法編

皆様、こんにちは。

 

ひよこ店長こと、島原です。

 

さて、今日は先日話したむくみの東洋医学的見方を考えていきたいと思います。

 

タイトルにもありますが、むくみは実は怖いのです。

体が変調を知らせているサインです。

日頃からあるのでむくみなんて大丈夫とか考えていると後々に大きな病気にかかってしまうかもしれません。

美容上でもむくみはプラスになることはないでしょう。

 

たかがむくみ、されどむくみです。あまり甘く見ないようにしましょう。

前回の西洋医学的見解からのむくみの内容は下のURLから見れます。

http://www.banikudo.com/?p=762

 

東洋で大事な考え方、気血水

 

伝統健康法で大切な考えに陰陽説、五行論、気血水説があります。

 

今回はそのうちの気血水について少し取り上げます。

気血水とは東洋医学の中では人体の生命活動を維持していくための要素としてあげられているものです。

特にむくみでは気の作用が大きくかかわっているので、今回は気について詳しく見ていきたいと思います。

 

気の種類

気・・・

先天の精、水穀の精微、清気から作られます。

先天の精とは親から受け継いで腎にためられている精気で、生まれた時から持っている底力とまります。

水穀の精微とは脾から作られたもので、食べたものを変化させて作ります。つまり食事から得られるエネルギーのことです。

清気とは何かというと呼吸で入ってくる空気のことをさします。

この三つを基に気は作られます。

 

その上で気はさらに4種類あります。

それは元気、宗気、栄気、衛気の4つです。

今回は詳しくこの四つの気の作用はせずに、働きだけ注目したいと思います。

 

気の働き

 

気の働きは次の5つがあります。

推動作用、温煦作用、防御作用、固摂作用、気化作用です。

 

それぞれの働きを簡単にあげると次のようになります。

 

推動作用・・・動かし、運ぶこと。血や水を全身にめぐらせ、臓腑と経絡を働かせる。

温煦作用・・・温めること。全身と各組織を温めることで正常な働きを維持し、体温を維持できる。

防御作用・・・体表面を覆って、外邪の侵入を防ぐ。体内に侵入した場合は戦って追い出す。

固摂作用・・・体液が漏れないようにすること。血が出ないようにしたり、尿や汗、よだれなどが出すぎないように調節する。

気化作用・・・化生(物質の転換)させること。気・血・津液・精が新たに作られたり、精から気や血に変え、血から精を作り出すという変換を行う。

また水分代謝し、排泄をする。津液を汗として気化させることで体温を維持したり、余分な水分を排泄する。

 

このような働きが気にはあります。

 

むくみは気が足りなくなると起こる

 

さてここでむくみに戻りますが、むくみとは東洋医学で言うと気虚と言われる状態になると出てくると言われます。

 

気が足りなくなると、前の作用で上げましたが、推動作用で体の水を動かす力がなくなり、水の巡りが悪くなります。

また気化作用でいらない水分を出していますがその力が落ちて、いらない水を外に出せなくなってきます。

 

また固摂作用が下がり、血管内で水分を維持できなくなり組織へ水が漏れだし、むくみができるのです。

 

つまり、気のが下がり、水の代謝が悪くなり、最終的には血管外へ水がしみだして起こるのです。

 

それだけでは終わらない気虚の症状

 

むくみは気虚になると出てくるのですが、気虚はむくみだ出を出す原因ではありません。

気虚になると、まず元気が出なくなってきます。

 

元気は一般的に言う元気もそうですが漢方的にいう元気も同じです。

元気とは臓器が働くために使われる気のことを指します。気の種類の中でも一番大切なものと考えられていますが、元気が下がることで臓器の機能が下がります。

 

そうなるとそれぞれの臓器の働きが鈍くなり、根本的にエネルギーを作れなくなったり、老廃物を処理できなくなったりしていくのが積み重なり疲れが取れにくかったり、頑張ろうという時に力が出なかったりするのです。

 

また気虚により温煦作用が下がるので体が冷えてきます。

臓器の機能は下がるのと、また免疫力もガクッと下がってきます。

 

むくみをほっておくと危険と言ったのは見えないところで冷えが起こったり、臓器の働きが落ちたりしてしまっているからなのです。

 

たかがむくみとほっておくと、臓器の機能が下がり少しづつひずみが生じてきているのを気づかず、気づいた時にはどこが痛い、なにが悪いというような状態になるのです。

 

特に気を付ける必要のある秋の季節

 

特に気を付ける必要があるのは秋の季節です。

 

秋の季節は東洋医学の五行論から肺が弱りやすい時期です。

 

肺は気を作る清気を取り込むところなので、肺が弱ると気が作りにくくなります。

 

特に夏にクーラーの中で過ごして汗をほとんどかいていない人は、知らない間に水が溜まり、体が冷えています。

この状態から温度が下がってきて、体を温めるために気を作る必要があるのですが、臓器の機能が下がっているため、ひずみが大きくなり不定愁訴が起こりやすくなります。

 

夏は本来汗をかいて運動をする季節なので、むくみとは無縁の時期なのですが、今の時期からむくみがある方は、秋冬はしんどくなると思いますので早めの対策を考えられた方がよいと思います。

 

むくみ対策はどうしたらいい?

 

ではむくみ対策はどうしたらいいかというと、これまでのことから、気を上げて、水の代謝をよくすることが大切になります。

 

気を作る、水穀の精微や清気、先天の精を上げる必要があります。

先天の精は生まれつき受け継ぐものなのですが、食事などで作られた、後天の精によって補充されます。

 

つまり脾の働き、今でいうと胃腸を元気にすることが大切になるのです。

 

胃腸が疲れていると働きが鈍くなり、栄養がしっかりと吸収できません。

疲れやすいときは食事量を減らして行くことをおススメします。

 

当店では酵素ファスティングを勧めていますが、栄養を取りながら、しかし胃腸には負担をかけないという理想的な体を休めるための手段です。

代謝が上がるので、気の巡りもよくなります。

 

また清気は肺から入ってくるものです。

つまりは空気のことですが、深呼吸をするとよいです。

 

深く息を吸って、ゆっくりと息を吐くとリラックス効果もありいいです。

 

いらない水を出すのを助けるタンポポ

 

当店の顧問でもある卲輝先生にお聞きしたところ、水の代謝を上げるにはタンポポがよいということでした。

特に卲輝先生が開発されたタンポポ茶は利尿作用があり、気虚で外に出せなくなったいらない水を代謝することを助けてくれます。

 

利尿作用は腎臓の働きを上げ起こるのですが、普通病院で使われているような利尿薬は腎機能に支障をきたすことが多いですが、このタンポポは利尿作用がしっかりありながら副作用がほとんどないという理想的なものです。

 

当店自慢のメノウカッサ

 

また当店ではカッサによる施術によりむくみを取っていきます。

 

特に当店ではメノウを使ったカッサを使用しております。

メノウの特徴の一つとして、水を引き付ける力が強いので、メノウのカッサで施術をすることで体の中の水を動かす力を上げています。

 

むくみ対策ではメノウのカッサが一番適していると考えられます。

 

 

むくみと言えどもそれぞれに合った対策と食事、生活習慣の改善があります。

 

専門のスタッフに聞いていただいたら、様々アドバイスできますのでどうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。

 

萬育堂薬房店長

薬剤師

鍼灸師

島原順一

 

萬育堂薬房

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