中医学の診察法:聞診と問診で健康を深く読み解く
中医学では、患者の体の状態を総合的に判断するために「四診」(
聞診:耳と鼻で探る体の声
聞診とは、
聞診で観察するポイント
• 呼吸や咳の音:咳の音が深いか浅いかで、
• 声の質と強さ:話し声の力強さや質から、
• 体臭や口臭:においの質を観察し、
問診:生活背景から病気の原因を探る
問診では、
問診での主な質問内容
• 成育歴・既往歴:これまでの生活や病歴を知ることで、
• 食事・睡眠・排泄の状態:
• 痛む部位や自覚症状:どの部分に痛みがあるか、
張景缶の「十問歌」
明代の医学者・張景缶は、問診のポイントを「十問歌」
1. 寒熱の有無
2. 汗の出方
3. 頭痛や体の痛み
4. 排便の様子
5. 食欲の状態
6. 胸や腹の違和感
7. 聴覚や耳の異常
8. 口渇の程度
9. 過去の病歴
10. 病気の原因と考えられるもの
現代では、さらに睡眠や日常生活の細かい項目も追加し、
聞診と問診で体の「寒証」と「熱証」を判別する
望診や切診などから得た情報も合わせ、体の寒熱(
たとえば、
次回、切診について!
お楽しみに~
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