先週ご紹介した認知症の続きで、今回はどのようなツボを使うのかを
ツボの紹介をしながらお伝えしたいと思います。
以前もお伝えしたように認知症の治療で大切になってくるのは2点です。
・脳とつながる腎の機能を補う事。
・脳の血流を良くしてあげる事。
この二つの事をしていくために選ぶ経穴は以下のようになります。
大椎:督脈
場所:後正中線上、第7胸椎棘突起下方の陥凹部。
効能:外感病・発熱無汗・咽痛・咳嗽・頭痛・
頸項部の強ばり・胸痛・嘔吐・ヒステリー貧血・神経衰弱
手足の三陽経が集まるところで、陽気を全身にめぐらせる働きがあります。
ここを温灸するとこで脳の血流量も増えますし、冷え性にもよく使われるツボです。
命門:督脈
場所:腰部、後正中線上、第2腰椎棘突起下方の陥凹部
効能:慢性腰痛、下肢麻痺、坐骨神経痛、婦人病、冷え性、
不妊症、胃下垂、遺精、早漏、ED
命門は腎陽を補うのに使うツボです。
腎陽は命門の火ともいわれ気や水を全身にめぐらせるのに大きな働きを持っていると
考えられています。大椎と同じく温灸がお勧めです。
腎兪:足の太陽膀胱経 腎の背部兪穴
場所:腰部、第2腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分
効能:腰痛・ギックリ腰・腰の冷え・浮腫・疲労・全身の不調・耳鳴り・難聴
切迫流産・習慣性流産・不妊症・月経不順・更年期
生殖泌尿器系(頻尿・乏尿・夜尿症・インポテンツなど)
兪穴は臓腑の気が注ぐところの為、腎兪は腎の機能を高めてくれる働きをします。
復溜:足の少陽腎経 腎経の経金穴
場所:下腿内側、アキレス腱の前縁、うちくるぶしの上方2寸
効能:婦人病、泌尿・生殖器系の障害、盗汗、下腿内側の知覚・運動障害、冷え症
滋陰補腎の作用があり、腎の陰を補う力が強いツボです。腎の母穴ともいわれます。
太渓:足の少陰腎経 腎の原穴 腎経の兪土穴
場所:アキレス腱とうちくるぶしの間の陥凹部
効能:足指痛、片麻痺、泌尿・生殖器系の障害、婦人病
腎の原穴と呼ばれるところで腎を補うために使います。
風池:足の少陽胆経
場所:後頭骨の下方、胸鎖乳突筋と僧帽筋の起始部の間の陥凹部
効能:視力回復、頭痛、肩こり、鼻炎、難聴、顔面麻痺などに聞く。
脳の血流が良くなるため認知症に使われます。
胆経の為ストレス緩和にも良いと考えられています。
また他に頭皮カッサをすることで、認知症の方の意識がはっきりしたという例もあります。
認知症は介護される方の肉体的、精神的負担も大きいものと思います。
症状の改善は介護される方のご負担軽減にもつながると考えられます。
萬育堂薬房 店長
薬剤師・鍼灸師
島原順一


