
― 空気式カッピングと火を使う吸い玉の違いとは? ―
こんにちは。ばんいく堂鍼灸院です。
梅雨のジメジメした空気が続きますが、みなさん体調はいかがでしょうか?
前回は「火を使う吸い玉」が梅雨の不調(重だるさ、冷え、むくみ)に寄り添うケアとして注目されていることをご紹介しました。
今回は、よく質問をいただく「空気式の吸い玉と、火を使う吸い玉の違い」について、お話していきます
■ 空気式 vs 火を使う吸い玉:どう違うの?
現在、日本でよく見られる吸い玉(カッピング)には、大きく2種類があります。
種類 | 特徴 | 温かさ | 吸引方法 |
---|---|---|---|
空気式(ポンプ式) | 手動のポンプで圧をかける | 基本的に「冷たい」 | 陰圧のみ |
火を使う吸い玉 | 火を使ってカップ内を陰圧に | 「ほんのり温かい」 | 火で空気を抜く |
■ 火を使う吸い玉の“ぬくもり”がもたらす安心感
火の力を使ってカップを温めることで、背中にのせた瞬間のじんわりとした温かさが心地よく広がります。
これが、冷房や湿気で冷えがちな梅雨時期には特に嬉しいポイントです。
お灸と同じく「熱をうまくコントロールする知恵」が詰まっているため、
リラックス感や“ほぐされる感覚”を感じる方も多くいらっしゃいます。
■ 跡がつくのが怖い…という方へ
吸い玉を受けた後、うっすら赤や紫の跡がつくことがありますが、これは一時的な皮膚の反応。
数日~1週間ほどで自然に薄くなっていくことがほとんどです。
施術の際には、跡が目立ちにくい部位を選んだり、吸引の強さを調整したりと、できる限りの配慮を行っていますのでご安心くださいね。
■ 選ぶなら“目的”と“好み”でOK!
- しっかり吸引したいなら空気式
- 温かさとリラックス感を重視したいなら火を使う吸い玉
吸い玉にも種類があるからこそ、自分に合った方法を選ぶことが大切なんです。
ばんいく堂鍼灸院では、東洋医学の本場・中国に留学経験のある鍼灸師が一人ひとりの状態に合わせて、
施術の方法や強さをオーダーメイドで調整しています。
次回はいよいよ、火を使う吸い玉が“なぜ梅雨時期におすすめなのか”を深掘りしていきます
どうぞお楽しみに!