咳止めのツボはどこにある??

 

邵輝医学博士から教えてもらえる

咳止めの小児推拿

冬に子供はよく咳が出るが、どうすればいいでしょうか。

冬には子供は風に引きやすく、喘息ぽくなるととてもこまります。その時よく子供の胸のあたりをマッサージしますが、それよりツボを押したほうが治りやすいです。

では、咳止めのツボはどこにあるの?

咳止めには中府というツボが非常に効果的です。

中府は鎖骨の中央の指一本分下にあります。中府を押すと痛いですが、肺が弱くなると痛みは強いです。

子供の咳を止める場合、中府を親指か人差し指で往復でやさしくマッサージします。

咳が続く場合は外向きに流します。そうすると洗肺の働きで咳は止まります。

逆に息切れがある時には内向きに流します。

中府は左右ともやさしくマッサージします。

この方法はただ胸のあたりをなでるより効果的ですので、

是非やってみてください。

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首こり、放置していませんか?

東洋医学と現代医学から見る「首の不調」とケアの大切さ

こんにちは、ばんいく堂鍼灸院の澤田です。

最近「首が重い」「寝ても疲れが取れない」「頭痛や目の疲れがひどい」というお声をよく聞きます。

その原因、実は「首こり」かもしれません。

今回は、首こりを放っておくとどうなるのか、東洋医学と西洋医学の視点からお話ししていきます。


◆ 首こりの原因とは?

日常生活でこんなこと、思い当たりませんか?

✔ 長時間のスマホやパソコン

✔ 姿勢が悪いままのデスクワーク

✔ ストレスや疲労の蓄積

✔ 冷房による冷え

こういったことが重なると、首まわりの筋肉が緊張し、血流が滞ってしまいます。

その結果、首の重だるさだけでなく、頭痛・肩こり・めまい・目の疲れまで引き起こすことがあるんです。


◆ 東洋医学から見る「首」の重要性

東洋医学では、首は「気(エネルギー)」や「血(血液)」の巡りの通り道。

首まわりがこわばると:

☑ 頭や顔への血流が悪くなる

☑ 自律神経が乱れやすくなる

☑ 疲れが取れにくくなる

また、首には「経絡(けいらく)」と呼ばれるエネルギーのラインが多く集まり、全身の調子を整える重要なポイントでもあります。

首こりを放置せず、しっかり整えることで、全身の巡りやバランスも改善しやすくなります。


◆ ばんいく堂鍼灸院での首こりケア

当院では、首の不調に対して以下のアプローチを行っています。

✅ 鍼灸で深い筋肉のこりや緊張を緩める

✅ 自律神経のバランスを整える

✅ 血流を改善し、首・肩の軽さを実感

「施術後、首まわりが軽くなった」

「目の疲れや頭痛もラクになった」

そんなお声も多くいただいています。


◆ 首こりを放置すると?

首の不調をそのままにしていると:

⚠ 頭痛やめまいが増える

⚠ 集中力が続かない

⚠ 睡眠の質が下がる

⚠ 慢性的な肩こり・背中のこりにつながる

たかが首こり、と侮らず、早めのケアを意識しましょう。


◆ まとめ

首は、身体と心の健康に直結する大切な場所です。

毎日の疲れやストレスをため込まず、首まわりのケアを習慣にしてみてくださいね。

当院では、東洋医学の知恵と現代の技術を組み合わせた首こりケアを提供しています。

「何をしても首の不調が取れない」そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。

https://yui.kanzashi.com/l/banikudo/kirei

【妊活と肩こり・腰痛】

え?関係あるの?実は深い“カラダのつながり”のお話

こんにちは、ばんいく堂鍼灸院の澤田です。

「妊活」と「肩こり・腰痛」、別々の悩みに見えて、実はとても深い関係があります。

「赤ちゃんを望んでいるのに、なぜか肩こりや腰痛がひどい」

「治療はしてるけど、冷えやだるさが抜けない」

そんな声、実際に多いんです。

今日は、“身体はひとつながり”という視点から、妊活と肩こり・腰痛の意外なつながりをお話しします。


◆ 妊活中のカラダ、実はこりやすい?

妊活のために病院に通って、検査や治療が始まると、知らず知らずのうちに身体も心も緊張状態に。

特にこんな要素が重なると、肩こり・腰痛が悪化しやすいんです。

✔ ホルモンバランスの変化で血流が滞る

✔ 緊張やストレスで筋肉がこわばる

✔ 冷えやむくみが強くなる

そして、これらの症状は単なる不快感だけでなく、子宮・卵巣周りの血流低下や自律神経の乱れにもつながり、妊活の大敵になることも。


◆ 東洋医学から見る“つながり”

東洋医学では「首・肩・腰は、子宮や内臓ともつながっている」と考えます。

特に妊活に関係するのが:

🌿「腎」= 生命エネルギー・生殖機能の土台

🌿「脾」= 血や栄養を作り、全身に巡らせる働き

これらが弱ると、腰のだるさ・冷え・肩こり・疲労感が出やすくなり、結果として妊娠しやすい身体づくりが難しくなるんです。

つまり、肩こりや腰痛は単なる筋肉の問題だけではなく、体全体のバランスや内臓の状態のサインでもあります。


◆ 妊活と同時に“巡り”を整える重要性

当院では、妊活サポートの一環として首・肩・腰のケアを非常に大切にしています。

✅ 骨盤・腰回りの血流アップ

✅ 自律神経のバランス調整

✅ 首肩のこわばり改善でリラックス効果

これにより、身体が本来持っている力(自然治癒力・妊娠力)が引き出されやすくなるのです。

「病院の治療と並行して、体質改善もしたい」

「妊活を頑張りつつ、不調もなんとかしたい」

そんな方は、ぜひ“全身の巡り”に目を向けてみてくださいね。


◆ 実際の患者さんのお声

👩 30代 女性 妊活中

「治療がうまくいかず悩んでいたとき、こちらで腰と肩のケアをしてもらったら、不思議と生理痛も軽くなり、冷えが改善してきました。妊活も前向きに続けられています!」


◆ 不調の改善=妊娠しやすい身体づくり

妊活はゴールまで時間がかかることもあります。

だからこそ、肩こり・腰痛・冷え・疲れなど、“日々の不調”をそのままにせず整えていくことが、結果的に妊娠しやすい身体づくりにつながります。

気になる症状は我慢せず、ぜひ一度ご相談くださいね。

東洋医学の知恵と、鍼灸の技術で、あなたの妊活を全力サポートします!!

【季節の養生ブログ】

― 夏至(げし)に大切にしたい体との向き合い方 ―

~鍼灸・食事・妊活の視点から~

こんにちは、ばんいく堂鍼灸院です。

6月21日頃は「夏至(げし)」。

1年のうちで最も昼が長く、太陽のエネルギーがピークを迎える節目です。

今回は、夏至におすすめの養生のヒントを、鍼灸・食事・妊活という3つの観点からお届けします。


■ 夏至とは? 体にどんな影響がある?

夏至は、陰陽のバランスでいうと「陽が極まり、陰が生まれ始める」タイミング。

つまり、自然界ではエネルギーの切り替わりの時期にあたります。

東洋医学ではこの時期、「心(しん)」「脾(ひ)」「腎(じん)」などのバランスが乱れやすいとされています。

  • 寝つきが悪くなる(陽の気が強すぎる)
  • 食欲が落ちる、消化力が弱まる(湿気の影響)
  • だるさや疲れやすさを感じやすい(気の消耗)

このタイミングで少し立ち止まって、“陰を養い、陽を鎮める”ようなケアを意識すると、夏本番に向けた準備が整いやすくなります。


■ 鍼灸で整える「心と腎のバランス」

この時期は「心火亢盛(しんかこうじょう)」=“心の火が強くなりすぎる”状態になりがちです。

不眠・イライラ・ほてり・焦りなどが出やすい方は要注意。

一方で、妊活や体力づくりには「腎」の安定が欠かせません。

東洋医学では腎は“生命の源”とされ、ホルモンバランスや生殖に関わると考えられています。

鍼灸では、たとえば:

  • 神門(しんもん):心の熱を鎮めて安眠へ
  • 太谿(たいけい)・関元(かんげん):腎を補ってエネルギーを蓄える
  • 足三里(あしさんり)・中脘(ちゅうかん):胃腸機能の安定をサポート

などのツボを使って、陽の高まりを緩やかに落ち着け、体の中心軸を整える施術が行われます。


■ 夏至におすすめの食事と食材

この時期は、湿気の影響で胃腸が疲れやすくなっています。

「冷たいものを摂りすぎない」「温性の食材で脾を守る」ことが基本です。

おすすめ食材(脾・腎・心をサポート)

臓腑食材の例期待される働き
ハトムギ、ミョウガ、蓮の実ほてり・不安を落ち着ける
大根、かぼちゃ、山芋、とうもろこし胃腸を整え、エネルギーに
黒ごま、黒豆、きくらげ、クルミ生命力・安定した体

※すべて薬ではなく、「食養生(しょくようじょう)」の一環です。

また、朝はしっかり、夜は軽めにを意識し、体内時計を自然のリズムに合わせることも養生のひとつです。


■ 妊活中の方へ:エネルギーの“土台づくり”を

妊活において夏至の時期は、実は大きな転機の時期でもあります。

「陽が極まる」このタイミングからは、少しずつ“静”の時間が増えていく時期。つまり、“受け取る・育む”準備を始めるのに向いている季節です。

この時期に整えておきたいのは:

  • 腎のエネルギー(=妊娠を支える土台)
  • 胃腸の吸収力(=血を作り、体を温める源)
  • 心の安定(=ホルモンバランスと深く関係)

鍼灸では体の流れを整えるだけでなく、緊張をほぐし心身の余白を取り戻すお手伝いもできます。


■ 最後に|夏至は「立ち止まり、整える」タイミング

一年でもっとも陽の気が高まる夏至は、元気に動ける反面、疲れもたまりやすい時期。

妊活・体調管理・美容養生、どの面でもこの時期はがんばりすぎないことが大切です。

  • 食事を見直す
  • よく眠る
  • 冷えを避ける
  • 巡りを整える
  • 自分の心の声を聴く

ひとつでも意識できることがあれば、夏の過ごし方がぐっとラクになりますよ。


🕊️ ばんいく堂鍼灸院では、東洋医学に基づく「季節の体調ケア」もご相談いただけます。

女性のための不調・妊活サポートにも力を入れています。お気軽にお声かけくださいね。

【梅雨の食養生】

― 湿気に負けない体づくりは「脾をいたわる」ことから ―

~東洋医学と西洋医学からみた「大根」のすすめ~

こんにちは。ばんいく堂鍼灸院です。

ジメジメした湿気の多い季節が続きますが、体が重だるかったり、やる気が出ない…なんてことはありませんか?

実は東洋医学では、この「梅雨」は脾(ひ)=胃腸の働きに負担がかかりやすい時期と言われているんです。


■ 東洋医学では「脾は湿を嫌う」

梅雨のように湿度が高い季節は、外の湿気が体内にも影響し、体の中に“余分な水分”がたまりやすくなります。

東洋医学でいう「脾」は、食べたものをエネルギーに変え、体内の水分バランスを保つ役割を担っていますが、湿気にとても弱い臓腑。

そのためこの時期は、

  • 食欲がわかない
  • 胃がもたれる
  • 下痢や軟便
  • 体が重だるい
  • むくみやすい

といった、“脾”の不調サインが出やすくなります。


■ 大根は“脾”を助ける優秀食材

そんな季節にぜひ取り入れてほしいのが「大根」。

IMG_4577.jpeg を表示しています

東洋医学では、消化を助け、体内の余分な水分や老廃物をさばく働きがあるとされています。

特に生の大根には「消導(しょうどう)」という作用があり、食べ過ぎた時の胃もたれや、湿気で重たいお腹をスッキリさせてくれると考えられています。

大根おろしやサラダもおすすめですが、体が冷えやすい方は蒸し煮や味噌汁、スープなどで火を通すと、より「脾」にやさしい食べ方になります。


■ 西洋医学的にも◎ 食物繊維と酵素の宝庫

大根には、西洋医学的にも嬉しい成分がたっぷり。

  • 消化酵素(アミラーゼ):でんぷんの消化を助け、胃もたれを軽減
  • ジアスターゼ:胃の働きを助け、食欲不振の緩和にも◎
  • イソチオシアネート:辛味成分で、体内のめぐりをサポート
  • 食物繊維:便通を整え、腸内環境を助けてくれる

つまり、東洋と西洋、両方の視点から見ても「湿がたまりやすい時期にぴったり」な食材なんです。


■ 食べ方のヒント:こんな時にどうぞ

状態おすすめの食べ方
食べ過ぎた日生大根おろし+しらす or ポン酢でさっぱり
胃腸が冷えている時大根の味噌汁、煮物、スープで温める
むくみやすい時大根+はと麦+生姜のスープで水はけサポート
便秘気味の時煮大根+オリーブオイルで整腸ケア

■ まとめ:湿気の季節こそ“内側から整える”が大切

外の湿気は避けようがなくても、体の中の湿は工夫次第でコントロールできます。

「脾」の働きを意識して、梅雨の時期は“余分なものを溜めない食事”を心がけてみてくださいね。

大根はその第一歩。

毎日の味噌汁やおかずに、無理なく取り入れて、じめじめに負けない体づくりを始めてみてはいかがでしょうか?


💡《ばんいく堂鍼灸院では》

東洋医学の視点で“体の中のめぐり”を整える施術をご提案しています。

「季節に合わせたケア」も大切にしていますので、お気軽にご相談ください🌿

― なぜ“火を使う吸い玉”は梅雨時期にぴったりなの? ―

こんにちは、ばんいく堂鍼灸院です。

今回でいよいよラスト、第3回!

梅雨の時期になると、なんとなく体が重い・だるい・やる気が出ない……そんなお悩みをよく聞きます。

実は、火を使う吸い玉は、この梅雨特有の不調にアプローチしやすい民間ケアなんです。


■ 東洋医学でいう「湿(しつ)」とは?

梅雨の時期、体調が不安定になる背景には、東洋医学でいう“湿気”=「湿邪(しつじゃ)」の影響があると考えられています。

「湿邪」は、体にたまると以下のような状態を引き起こしやすいとされます:

  • 体が重だるい
  • むくみやすい
  • 胃腸が弱る
  • 頭がぼーっとする
  • 皮膚がベタつく

まさに、梅雨あるあるですよね。


■ 火を使う吸い玉で、巡りと温かさをサポート

火を使った吸い玉は、ただ吸引するだけでなく「ほんのりとした温かさ」が特徴です。

この温かさが背中をじんわりと包み込み、体を内側から温めてくれるような感覚をもたらします。

◎「巡りが整う感じがする」

◎「深いところから温まった」

◎「終わったあと、頭や目がスッキリした」

そんな声をいただくこともあり、火のぬくもりが梅雨の重だるさと相性がいいと実感される方が多いです。


■ おすすめは「吸い玉+マッサージ」のセット

ばんいく堂鍼灸院では、火を使う吸い玉と組み合わせて、お灸や整体的な手技も取り入れています。

外からの刺激だけでなく、内側の流れを意識した“体の声に合わせた施術”を大切にしています。

「梅雨の体調管理を始めたい」

「クーラー冷えで不調が出やすい」

「温まりたいのにのぼせやすい」

そんな方には、火を使う吸い玉がやさしく寄り添えるかもしれません。


■ 最後に|自分のリズムを取り戻す時間に

現代の生活は、季節の変化や気候の影響を受けにくく見えて、実は体はとっても敏感です。

特に梅雨のように湿気が多く気圧も不安定な時期は、“自分のリズム”が乱れやすい季節。

そんなとき、ただ寝るだけでもなく、ただ動くでもなく、

「整える」時間として吸い玉を取り入れてみるのも、ひとつの選択肢です。


💡 完全予約制 https://yui.kanzashi.com/l/banikudo/kirei

📍 神戸三宮・ばんいく堂鍼灸院

🕊️ 背中から、めぐりをととのえるひとときを

”巡り”と”温かさ”でスッキリ

― 空気式カッピングと火を使う吸い玉の違いとは? ―

こんにちは。ばんいく堂鍼灸院です。

梅雨のジメジメした空気が続きますが、みなさん体調はいかがでしょうか?

前回は「火を使う吸い玉」が梅雨の不調(重だるさ、冷え、むくみ)に寄り添うケアとして注目されていることをご紹介しました。

今回は、よく質問をいただく「空気式の吸い玉と、火を使う吸い玉の違い」について、お話していきます☝️


■ 空気式 vs 火を使う吸い玉:どう違うの?

現在、日本でよく見られる吸い玉(カッピング)には、大きく2種類があります。

種類特徴温かさ吸引方法
空気式(ポンプ式)手動のポンプで圧をかける基本的に「冷たい」陰圧のみ
火を使う吸い玉火を使ってカップ内を陰圧に「ほんのり温かい」火で空気を抜く

■ 火を使う吸い玉の“ぬくもり”がもたらす安心感

火の力を使ってカップを温めることで、背中にのせた瞬間のじんわりとした温かさが心地よく広がります。

これが、冷房や湿気で冷えがちな梅雨時期には特に嬉しいポイントです。

お灸と同じく「熱をうまくコントロールする知恵」が詰まっているため、

リラックス感や“ほぐされる感覚”を感じる方も多くいらっしゃいます。


■ 跡がつくのが怖い…という方へ

吸い玉を受けた後、うっすら赤や紫の跡がつくことがありますが、これは一時的な皮膚の反応。

数日~1週間ほどで自然に薄くなっていくことがほとんどです。

施術の際には、跡が目立ちにくい部位を選んだり、吸引の強さを調整したりと、できる限りの配慮を行っていますのでご安心くださいね。


■ 選ぶなら“目的”と“好み”でOK!

  • しっかり吸引したいなら空気式
  • 温かさとリラックス感を重視したいなら火を使う吸い玉

吸い玉にも種類があるからこそ、自分に合った方法を選ぶことが大切なんです。

ばんいく堂鍼灸院では、東洋医学の本場・中国に留学経験のある鍼灸師が一人ひとりの状態に合わせて、

施術の方法や強さをオーダーメイドで調整しています。

次回はいよいよ、火を使う吸い玉が“なぜ梅雨時期におすすめなのか”を深掘りしていきます☔️

どうぞお楽しみに!

梅雨のだるさ、実は“湿邪”かも?

東洋医学から見る「重だるさ」「むくみ」「やる気のなさ」の正体

こんにちは、ばんいく堂鍼灸院の澤田です。

神戸でも梅雨入りして、ジメジメとした空気が続いていますね。

この時期になると、なんとなくこんな体調の変化を感じる方が増えてきます。

  • 朝から体が重い、だるい
  • 頭がボーッとして、集中できない
  • いつもよりむくみやすい
  • 気持ちが落ち込みやすい
  • 胃腸がすっきりしない

「なんとなく不調だけど、病院に行くほどではない」

そんなグレーな不調を、実は東洋医学では“湿邪(しつじゃ)”の仕業と考えます。


◆ 湿邪ってなに?

東洋医学では、自然界に存在する気候や環境の変化が、体に影響を及ぼすと考えられています。

その中でも梅雨に現れやすいのが、「湿(しつ)」という邪気です。

この“湿邪”は、以下のような特徴があります:

  • 重たく、停滞しやすい性質
  • 下半身にたまりやすい(=足のむくみや重だるさ)
  • 体の巡りを妨げやすい(=気血水の流れが滞る)

つまり、外の湿気が増えるこの時期、体の中にも“湿”が入り込みやすくなるとされており、

これが「頭が重い」「体がだるい」「やる気が出ない」などの原因の一つとして考えられるのです。


◆ 湿邪がたまりやすい人って?

実は、“湿”の影響を受けやすい体質というのもあるんです。

たとえば…

  • 冷たい飲み物や甘いものが好き
  • 胃腸が弱め
  • 座りっぱなし・運動不足
  • 体がむくみやすい
  • なんとなく元気が出ないことが多い

こういった傾向のある方は、「湿邪」によってより不調を感じやすくなることがあります。

これは一種の“気象との相性”のようなもの。

だからこそ、「気のせい」や「年のせい」にせず、上手につきあっていく知恵があるとラクなんですね。


◆ 梅雨の不調をやわらげるセルフケア

「湿邪」に対しては、次のようなセルフケアが役立つとされています:

  • 白湯や温かいお茶で胃腸を冷やさない
  • 冷たい飲み物・甘い物を控えめに
  • 湿度の高い日は汗ばむくらい軽く動く
  • お風呂でしっかり体を温めて“めぐり”を促す
  • 足元を冷やさないようにする

また、東洋医学では「湿を追い出すためには、巡りを整えること」が大切とされてきました。

この“巡り”を整える手段の一つとして、次回ご紹介する「火を使う吸い玉(カッピング)」も多くの方に選ばれています。


◆ さいごに:不調の原因がわかると、気持ちも軽くなる

「なんでこんなにしんどいんだろう…」

原因がわからない不調って、それだけで気持ちも落ち込んでしまいますよね。

でも、東洋医学には“季節の変化に応じて体も変わる”という自然な視点があります。

梅雨の体調不良は、あなただけの問題ではなく、自然の流れに沿った一つの反応かもしれません。

次回は、この“湿邪”対策として昔から親しまれてきた「火を使う吸い玉」のお話をお届けします。