
~西洋医学×東洋医学の視点から~
こんにちは、ばんいく堂鍼灸院の澤田です。
これから夏に向かうこの時期、妊活中の方の体は非常に繊細なバランスを求められる季節です。
実は、「何となく体が重だるい」「疲れが抜けにくい」と感じやすい梅雨時期こそ、妊活の土台を整える大切なタイミング。
今日は、不妊専門の視点で、どうやってこの湿気の時期を乗り越え、夏の妊活に繋げていくかを、
【西洋医学】と【東洋医学】の両方からお伝えします。
◆ 西洋医学の視点:体温管理・免疫・ホルモン安定がカギ
湿気や気温差が大きいこの時期は、自律神経が乱れやすくなり、次のような影響が出やすいと言われています。
体温調整がうまくいかず、冷え・むくみが悪化
免疫力が低下し、感染症や炎症が起こりやすい
睡眠の質が下がり、ホルモン分泌に悪影響
特に妊活中の方は、ホルモンバランスや子宮内環境の安定が重要。
このため、以下のケアが推奨されます。
【具体的なケア方法】
- 冷房で冷えすぎないよう、腹巻やレッグウォーマーを活用
- 軽い運動やストレッチで血流促進
- バランスの良い食事と十分な水分補給
- 十分な睡眠とリラックス習慣
これらは、卵巣機能・子宮内膜の状態・ホルモン分泌を整えるための基本です。
◆ 東洋医学の視点:脾・腎・心を整え、湿を外に出す
東洋医学では、この時期は「湿邪(しつじゃ)」という余分な水分が体内に溜まり、妊活の大敵である「冷え」や「巡りの滞り」を引き起こすと考えます。
また、脾(胃腸系)・腎(生命力や生殖力)・心(精神と血の巡り)が特に影響を受けやすい時期。
湿邪をため込むと:
- 消化吸収力が落ち、血や気が不足しやすい
- 子宮・卵巣の“温かさ”が保てなくなる
- 心の不安定やイライラが出やすくなる
東洋医学的妊活では、以下のような対策が基本です。
【おすすめの東洋的セルフケア】
- 食養生:大根、はとむぎ、とうもろこし、山芋など“脾”を助ける食材
- 温活:お灸や温かい飲み物で体の芯を温める
- 巡りを促すツボ刺激例:足三里・関元・三陰交
- 吸い玉(カッピング)やよもぎ蒸しで湿邪を外へ
特に鍼灸は、巡りの改善・内臓の働きのサポート・ホルモンの調整などを同時に行えるため、梅雨から夏にかけての体調管理に非常におすすめです。
◆ 妊活中、この時期をどう整えるか?
結論から言えば
「湿気に負けず、土台を整えること」
これが、夏以降の妊活を前向きに進めるカギです。
冷え・むくみをため込まない
胃腸・消化力を整える
自律神経・ホルモンバランスを意識する
必要なら鍼灸や専門的なケアを活用する
当院でも、妊活サポートとしてこの時期の「体質改善プラン」をご用意しています。
不妊治療クリニックと併用される方も多く、東洋医学の知恵をうまく組み合わせることで、夏に向けての準備がしやすくなります。
◆ 最後に:妊活は“整える”時期も大切
妊活というと、どうしても「結果」ばかりを意識しがちですが、季節の変化に合わせて身体を整える時間こそ、必要不可欠なプロセスです。
特にこの梅雨〜夏にかけては、焦らず、じっくりと体を見つめ直すチャンスです。
「最近ちょっと疲れが取れない」
「妊活、思うように進まない」
そんな方は、ぜひこの時期の養生を意識してみてくださいね。
小さな積み重ねが、未来への一歩につながります。
ばんいく堂鍼灸院
妊活・体質改善・女性のための鍼灸サポート
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