~西洋医学・東洋医学 両方の視点から「赤ちゃんの土台づくり」を考える~
妊娠は奇跡ではありますが、決して“運任せ”だけではありません。実は、赤ちゃんが宿る前から、ママ・パパの体づくり、特に栄養が大きな影響を与えているのです。
胎児は、受精したその瞬間から猛スピードで細胞分裂を繰り返し、たった数週間で脳や内臓、神経の基礎がつくられていきます。
だからこそ「妊娠が分かってから」ではなく、妊活中からの栄養管理が未来の赤ちゃんの健康に直結するのです。
妊活に必要な栄養素 ~西洋医学的な観点~
① 鉄・亜鉛・葉酸
→ 血液の質と細胞の働きを整える
鉄は酸素を運ぶ大切な役割があり、妊娠中は血液量が1.5倍近く増えるため準備が必要です。
亜鉛は細胞分裂に不可欠、葉酸は赤ちゃんの脳・神経の形成に関わります。

② ビタミンD
→ ホルモンの受容体に関わる栄養
ビタミンDは、ホルモンが正常に働くために欠かせません。骨の形成だけでなく、最近では妊娠率との関係も注目されています。日光不足の現代人には意外と不足しがちです。
③ 良質なたんぱく質・脂質
→ 卵子やホルモンの“材料”
私たちの体は食べたものでできています。特に、卵子やホルモンの合成には、質の良いたんぱく質と脂質が必要不可欠。加工食品や偏った食生活は控えて、シンプルな食材を意識しましょう
ビタミンD
⇒ 骨の形成だけでなく、免疫力やホルモン受容体にも関わる重要な栄養素。不妊治療中の方にも推奨されています。
たんぱく質・良質な脂質
⇒ 卵子やホルモンの材料。体の基本をつくる栄養素です。
西洋医学では、これらをしっかり摂取し、科学的な根拠に基づいて「赤ちゃんが育つ環境」を整えることが大切と考えられています。
東洋医学の視点から見る 妊活と栄養
東洋医学では「妊娠しやすい体質=気・血・水のバランスが整った状態」と考えます。
血(けつ)を増やす食材
→ レバー、ほうれん草、黒ごま、ナツメなど
血は、子宮内膜を厚くし、赤ちゃんが育つふかふかのベッドを整える役割。
腎(じん)を養う食材
→ 黒豆、山芋、くるみ、牡蠣など
腎は生命力や生殖機能を司る臓器。東洋医学では「腎の弱りは妊娠力の低下」と捉えます。
脾(ひ)の働きを整える食材
→ 大根、かぼちゃ、米など
脾は消化吸収を助け、体全体のエネルギーを巡らせます。不調が続くと栄養も十分吸収されません。
東洋医学の食養生は、体質や季節、環境に合わせたオーダーメイドのケアが基本。特に、妊活中は「血」と「腎」を意識した食生活が推奨されます。
西洋医学は数値やデータで体をチェックし、東洋医学は目には見えない「巡り」や「バランス」にアプローチします。
どちらもゴールは同じ、「赤ちゃんが健やかに育つための環境づくり」。
妊活中こそ、栄養・生活習慣・体質ケアを意識し、未来の赤ちゃんのために土台をしっかり整えていきましょう。
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