生理痛・月経前症候群の原因と対策  ~西洋医学からみた生理痛~

皆様、こんにちは。

 

ひよこ店長こと、島原です。

 

本日は生理痛について書いていきたいと思います。

 

生理痛は多くの方が感じており、今や一般的な感じになってきました。

 

軽いものから重たいものまであり、内膜症や子宮筋腫などが関わっているものもあります。

 

今回はそのことについて西洋医学的視点からまとめていきたいと思います。

 

生理痛が増えてきた原因とは?

 

そもそも生理痛がなぜ増えてきたのでしょうか。

 

昔に比べて生理痛を感じる方が増えているのには原因があったのです。

 

最近になって女性誌にもよく見かけるようになりましたが、まずは昔に比べて女性ホルモンが出される期間が長くなったのがあります。

 

昔の方は今に比べて初経が早くなり、結婚や出産も遅くなってきていますし授乳期間なども変わってきています。

 

例を挙げると

昔 初経15、16歳   今 初経12歳、13歳

出産 昔20歳前後  今 30歳前後

授乳期間 昔 1年から2年 今 人工乳を使いほとんど授乳しない

 

授乳期間はなぜ生理が来ないかというと、授乳中はプロラクチンというホルモンが出るためこれが出ている間は卵子の成長が止められるため、生理が来ません。

 

女性の社会進出が進み、授乳する時間がないかたや、うまく出せない方は粉ミルクを使いっていくことで自分では授乳しなくなりました。

 

また、食べ物が変わりホルモン剤を使われた食材が増えてきたことや肉食が増えてきたことで、ホルモンバランスが変わり初経が早くなりました。

 

このような社会的要因もあり、女性ホルモンにさらされる期間が長くなり変調が起こりやすくなっていると考えられます。

 

実際昔の方は月経の数が50回ほどですが、現代では450回に上り、妊娠・出産も2回ほどで終わる方が多いため以前に比べて生理が増えているのです。

 

一生にに450回も生理が来て毎回生理痛を感じている状態になっていると考えると、今の方の生理痛対策は非常に大切になってくると考えられます。

 

月経前症候群はなぜ起こるの?

 

まずは月経前症候群(PMS)について先に紹介したいと思います。

 

生理痛とともに増えているのが月経前症候群です。

 

月経前症候群の原因は女性ホルモンのひとつである、黄体ホルモンに関係があります。

 

黄体ホルモンは、排卵後分泌量が増え、着床せずに生理になると一気に下がります。

 

この大きな変化で自律神経がバランスを崩してしまうことが原因なのです。

 

自律神経は内臓や血管の働きをコントロールしている働きと、イライラやリラックスなどの気持ちの変化でも関わってきます。

 

この自律神経のバランスが崩れることにより、イライラが起こったり、内臓の働きが悪くなり胃痛が起こったり、血管のコントロールが悪くなり、頭痛や肩こりなどが出てきたりします。

 

また黄体ホルモンは乳腺を発達させる作用や、体温を上げたり、体内の水分を引き出すなどの作用もあるため、乳房が痛くなったり、だるさや、下半身のむくみなども起こりやすくなります。

 

このような症状は黄体ホルモンが上がる排卵時期、つまり生理が起こるだいたい1~2週間前ほどから症状が出始めます。

 

生理痛が起こる原因のプロスタグランジン

 

では次に生理痛についてお話をしていきたいと思います。

 

生理痛の多くの原因はプロスタグランジンという物質が多く出されるということがあげられます。

 

プロスタグランジンは炎症物質に数えられるものです。

 

プロスタグランジンは生理を起こすのに大切で、子宮を収縮させて生理の経血を外に出す働きがあります。

 

しかし一方で痛みを増強させるという働きもあります。

 

またプロスタグランジンは血管を収縮する作用があるため、腰痛やだるさ、冷えがひどくなります。

 

生理痛を起こしやすい方とは生理痛がない方に比べて、子宮内膜や経血に含まれるプロスタグランジンの量が違うということが分かっています。

 

骨盤中心のうっ血からの生理痛

 

うっ血とは血液の流れが滞ることです。特に骨盤を中心に血液の流れが悪くなると、下腹部の鈍痛や腰回りの重苦しさを引き起こします。

 

頭痛、冷え、むくみ、腰のだるさが起こりやすくなります。

 

他の生理痛の原因

 

他に器質的な原因があると生理痛が起こります。

 

原因としてあげられるものとして、子宮内膜症や子宮筋腫があげられます。

 

子宮内膜症は内膜の異変ではなく、子宮内以外に内膜ができることを言います。

 

原因としては、子宮内膜が腹腔内に逆流して起こるとも言われていますが、原因はいまだよく分かっていません。

ひどくなると腹腔と子宮などと癒着を起こすと、子宮が収縮すると同時に腹腔が引きつり痛みを生じます。

 

チョコレート嚢胞やダグラス窩子宮内膜症もこの中に含まれます。

 

また子宮筋腫は女性の4人に1人は筋腫持ちと言われています。

それほど珍しいものではありませんが、大きさや場所などにより痛みを生じやすくなります。

筋層内筋腫や粘膜下筋腫、漿膜下筋腫など種類があります。

 

筋腫により、過多月経や不妊、生理痛の原因となる可能性があります。

これらは、状態や場所大きさなどにより、手術を取られることがあります。

生理痛の対処の仕方

 

生理痛に対してどのようにしたらいいのでしょうか。

 

生理痛の原因は先ほども言いました、プロスタグランジンや子宮内膜症、筋腫などです。

 

筋腫などは別ですが、炎症が関わっているのは間違いありません。

 

炎症が起こりやすいという方は共通していることがあります。

それは体温が低い、冷え症があるということです。

 

朝体温が高い方でも、運動不足や冷房など空調がきいた中で作業している方は、、冷え症になるリスクが多くなります。

 

またストレスなどによっても血流が不足し、冷えにつながります。

 

つまりは冷えを取り除いてあげるのがとても大事になるのです。

 

うっ血して起こる重だるさもいえば血流が悪いからなので、温めることが大切になります。

 

食事の注意点

 

食事の注意点ですが、仕事が遅くなったり、忙しくて疲れたりすると、コンビニや外食が多くなる傾向の方は特に注意です。

 

添加物などの化学薬品は交感神経を興奮させ、体を冷やす原因になると言われています。

 

コンビニのお弁当などは工場からコンビニに行くまでと、コンビニで買って食べるまでに傷んだら問題なので、多くの添加物が使われているケースが多いです。

 

このような食事は非常に体を冷やします。

 

また外食をされている方も、肉食や脂肪分の摂取が多くなりがちになります。

 

肉食が中心になると胃腸を汚し、免疫力を下げてしまいます。

そうなると炎症が起こりやすくなります。そうすると、炎症を止めるために副腎皮質ホルモンが出てきて、これが身体を冷やします。

 

また自律神経のバランスも崩しやすくなるので注意です。

 

また脂肪なども取りすぎると、体に溜まります。

脂肪は断熱材のような働きをするので、外から身体を温めても中まで熱が浸透せず、冷え対策をやっても効果がいまいちになるケースが多いです。

 

このような食事が続くと、長期的にみると冷えを助長してしまいます。

 

体を温める温灸

 

また当店でおススメしているのが、温灸です。

 

温灸は遠赤外線の効果で熱の浸透がよく、体の芯まで温めてくれます。

 

冷え対策をしているがなかなか効果が出ない方でも温灸はしっかりと温める力があるので冷え症の方にはお勧めです。

 

また生理痛に良いツボなどもありますので、そこにしてあげることで生理痛の予防や軽減ができます。

 

またこのツボは次の機会にご紹介します。

 

生理痛によいタンポポ茶

 

当店の顧問である卲輝先生にお話を聞いたところ、生理痛にも当店のタンポポ茶は良いということでした。

 

当店のタンポポ茶の特徴はホルモンバランスを整えるということです。

 

間脳視床下部というところからホルモンが分泌されていきますが、このバランスを整えてくれるというのです。

 

間脳視床下部は非常にストレスに弱いところで、ストレスがかかると働きが悪くなります。

 

このことによってホルモンバランスが崩れやすくなるのです。

 

鎮痛剤は長期的にはよくないことを知っていますか?

生理痛の時によく痛み止めを使います。

 

痛み止めは先に出たプロスタグランジンの分泌を下げるため生理痛にはよく効きます。

 

しかし一方で、妊娠を考えておられる方には良くないこともあります。

 

痛み止めを長期的に使用すると排卵が悪くなったり、妊娠の時に着床が悪くなったりします。

つまりは不妊の原因になることがあるのです。

 

一生に450回もある生理に毎回痛み止めを使っていれば必ずどんな薬でも副作用が出ます。

 

一般的に使われている薬だからと言って、常用するのはやめましょう。

 

また痛み止めは解熱鎮痛剤という風に言います。

という言うことは体の熱を取ってしまうので、余計に冷え症が強くなります。

 

現代の生活おいて生理の回数が多くなることは仕方ないと思います。

生理痛ともうまく付き合い、その上で妊娠しやすいように体を保っていくのも大切です。

この機会に生理についてよく考えられてはいかがでしょうか。

 

萬育堂薬房店長

薬剤師

鍼灸師

島原順一

 

萬育堂薬房

〒530-0046

大阪市北区菅原町10-11 ジーニス大阪105

電話:06-6311-5181

メール:info@banikudo.com

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