黄体機能不全の原因を考える

皆様、こんにちは。

 

ひよこ店長こと、島原です。

 

最近ぐっと寒くなってきましたが皆様は体調は大丈夫でしょうか。

体を冷やしてしんどくなっておられる方が多いので気を付けてください。

 

さて、今日は高温期の過ごし方を考えていきたいと思います。

 

まずは高温期について少し見ていきたいと思います。

 

高温期は体温を上げるプロゲステロンが出ている時期

 

高温期がなぜ体温が上がるのかというと、プロゲステロンというホルモンが出ることでこのホルモンの働きで体温を上げます。

他に子宮の粘膜を発達させ着床しやすい環境を作り、妊娠継続にも大切なホルモンとなります。

 

この妊娠に至らずこのホルモンが減ってると、生理が起こります。

またこの変化が急激だったり大きいと自律神経が乱れやすく、月経前症候群の原因などにもなります。

 

このホルモンは卵巣の黄体というところからでます。

 

顆粒膜細胞の働き

 

 

 

 

 

 

 

 

図にもありますが、プロゲステロンはLHというホルモンが黄体のLHのレセプターというところと結合すると、プロゲステロンが作られます。

 

低温期のところでもお話をしましたが、LHのレセプターというのが増えるとプロゲステロンも作られる量が出てきます。

 

LHレセプターができるのは低温期の排卵前

 

LHのレセプターができるのは低温期の特に排卵前の卵胞の時に作られていきます。

 

卵胞は一回の周期に20代なら約1000個、、30代で約500個、35歳で約100個、40代で約10個同時に作られていきます。

 

そのうちの一つだけあ排卵するのですが、その排卵をするものの選別はしっかりと大きくなったものでかつLHのレセプターがしっかりとできたのものが排卵することができるのです。

 

しかし年齢とともにLHのレセプターの数は減っていき、プロゲステロンも出にくくなってきます。

そこで問題になるのが黄体機能不全です。

 

黄体機能不全とは

 

黄体機能不全とは、黄体から作られるエストロゲンやプロゲステロンが十分に分泌されないなどして起こるものです。

 

具体的には排卵や受精に問題はなくても、エストロゲンや、プロゲステロンの作用の不足があり、このため内膜が十分に発達せず、着床障害が起こります。

 

また着床したとしても、黄体が必要な期間より早くなくなってしまい、妊娠が継続できず、消退出血とともに妊娠が中断するということが起こってきます。

 

黄体機能不全は病院の検査などでも見ることができますが、

家でも基礎体温表から知ることも可能です。

 

黄体機能不全かもしれないという見極めのポイントはいくつかあります。

 

・高温期の基礎体温表がギザギザしており、大きく陥落しているところがある。

・低温期のとの体温の差が0.3度未満である。

・プロゲステロンの分泌が不十分のため高温期が10日以内で終わる。

 

高温期が10日以内で終わるというところで注意したいことは、生理周期が28日やそれ以上でも、高温期が長いとは限らないということです。

黄体機能不全はプロゲステロンの減少が早く起こるため月経のタイミングが早くなりますが、多くの場合卵胞が育つのが遅く、排卵するまでの期間が長くなるので生理周期だけで見ると分かりません。

 

排卵が終わり高温期になっての日数がどれくらいあるかが大切になります。

 

黄体機能不全の原因は

 

黄体機能不全の原因ははっきりと原因が明らかになるケースは少ないと言われています。

 

不妊治療などで卵巣刺激のためにhMGをやGnRHアゴニストを使ったりすると、内因性のLHやFSHの分泌の抑制により高率で黄体機能不全を起こすのでART治療時は黄体補充療法が必要になる場合が多いです。

 

また黄体機能不全に大きくかかわる要因として高プロラクチン血症があります。

高プロラクチン血症が関わる黄体機能不全のメカニズムは次のようになります。

 

高プロラクチン血症になる。

 

プロラクチンの分泌を抑えるためにドパミンの分泌が増える。

ドパミンはLHやFSHの分泌も下げる

卵胞の発育や黄体機能不全を引き起こす。

 

このようにプロラクチンが上がるとそれにつながり卵巣の働きも抑えられるので、黄体機能も下がるだけではなく卵子の質も下がってしまいます。

 

高プロラクチン血症の原因のほとんどはストレス

 

高プロラクチン血症の原因は間脳視床下部脳下垂体というところから分泌されますが、ここが腫れたり下垂体腺腫となると異常に分泌されてしまうということはありますが、他に大きな原因としてストレスだと言われています。

ドパミンは何らかの行動を引き起こす時に使われるホルモンで、仕事量が多かったり様々な事案を抱えている方はドパミンを大量に必要となります。

これが減ってくると行動の引き起こすという作業ができなくなり、鬱と言われたりするようになります。

 

つまり過度のストレスやストレス状態が続くことで、プロラクチンの分泌を抑えているドパミンの分泌の量が減少し高プロラクチン血症になるのです。

 

甲状腺が低下するとプロラクチンが上がりやすい

また注意したいのは甲状腺ホルモンが低下すると、甲状腺ホルモンの分泌を上げようとするホルモンが出ます。

しかしそのホルモンはプロラクチンの分泌も高めてしまうのです。

 

甲状腺の機能の低下も卵巣の働きを弱めてしまうので、甲状腺が弱っている方はその治療も同時に行っていくことが大事です。

 

 

LHレセプターが減ることで黄体の働きが下がる

 

9月の子宝勉強会でも勉強しましたが、年齢とともにLHのレセプターの数は減ってきてしまうということでした。

先にあげた図でも紹介しましたが、高温期に入るとLHレセプターが働くことでエストロゲンとプロゲステロンが作られます。

この二つのホルモンが妊娠継続に非常に大切になります。

 

また低温期に基礎体温表がガタガタになると、卵巣の機能が悪くなり、またホルモンのバランスも崩れている証拠になります。

 

低温期のがたがたは主に冷えとストレスです。

ストレスは先ほど話したように、プロラクチンの原因が多くありますが、冷えは前のブログにも載せましたが、炎症が起こりやすくなるので熱を作ったり、その炎症を抑えることで体温が下がったりします。

 

炎症の場合は体温がちゃんとあるからと言っても安心ではなく、血流がちゃんと流れているかが問題になってきます。

 

部分的に血流が悪く、その場所で炎症が起こっているだけでも、ホルモンの働きで体全体に影響が出ます。

体温がきちんとあるからと言って安心するのではなく血流が隅々まで滞ることなく流れているかが大切になります。

 

このような炎症があるとホルモンのバランスが崩れ、きっちりと卵胞を育てるという時に必要なホルモンが足りなかったりすることで、発育が悪く、排卵前に増えるはずのLHレセプターが増えにくくなります。

 

 

ストレスからの害を軽減し、血流を良くする温灸

 

温灸は今までもご紹介してきましたが、遠赤外線の効果でリラックス作用と熱をしっかりと中まで伝えるという働きがあります。

 

温灸を毎日2回行うことで、基礎体温表がきれいに改善したという例もありますが、これは体の冷えの改善、ストレスによる脳の興奮やプロラクチンや炎症を抑えることで基礎体温法が安定したと考えられます。

 

体を温め血流をよくして、体をリラックスさせることは卵子の力が弱い方、黄体機能がなかなか良くならない方にはお勧めです。

 

ホルモンバランスを良くして働きをよくするタンポポ

 

卲輝先生の開発されたタンポポ茶はレセプターを増やし、ホルモンの働きを上げるということが分かっています。

また脳下垂体というところに働きかけホルモンのバランスを整えます。

 

子供に恵まれやすい体作りを助けます。

 

他にもカッサなどで血流を改善し、身体のコリを取り、ストレスを取り除く方法も用意しております。

 

お薬でホルモンの調整をするだけでなく、根本にある体の問題を解決してこそよりよく前に進めるのではないかと考えています。

 

毎日ご相談は受け付けておりますので、一度ご相談くださいませ。

 

萬育堂薬房店長

薬剤師

鍼灸師

島原順一

 

萬育堂薬房

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